ウクライナ難民受け入れ 横浜市長、要請あれば「前向きに検討」

モニター越しに、オデッサ市のトゥルハノフ市長と会談に臨む山中市長(右から2人目)ら=4日、横浜市役所

 ロシアのウクライナ侵攻を受け、横浜市の山中竹春市長は4日、姉妹都市として交流を重ねてきたウクライナ南部の港湾都市オデッサ市のゲナディー・トゥルハノフ市長とオンライン会談を行った。トゥルハノフ市長は「(ウクライナやオデッサは)決して落ちることのない城。自分たちの城を守るため一丸となって戦う」と力を込めた。

 会談は、侵攻後も横浜市と連絡を取り合うオデッサ市の要望で実現。横浜市会の清水富雄議長と高橋正治副議長、横浜で国際経済協力の仕事に携わるオデッサ市出身ナタリア・コワレフスカヤさんが同席した。

 トゥルハノフ市長は、励ましを送る横浜市民に感謝を伝えるとともに「今は悲惨な状況に見舞われている。一丸となって国や市を守る」と決意を表明。山中市長は「皆さまの安否を日々心配している。市を代表して安全を祈る」と語った。

 会談後、取材に応じた山中市長は「市会と連携して義援金を募る準備を進めている。難民の受け入れ要請があった場合は前向きに検討したい」と述べた。

 横浜市によると、オデッサ市は女性ボーカルグループ「横濱(よこはま)シスターズ」が動画投稿サイトに公開したウクライナ国歌の歌唱動画や、市長や議長のコメントなどに感謝を伝えているという。

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