選抜高校野球 組み合わせ抽選会 長崎日大 初戦は京都国際、19日

オンライン抽選会後、取材に応じる長崎日大の河村主将(左)と山内部長=諫早市、長崎日大学園

 第94回選抜高校野球大会(18日から13日間・甲子園)の組み合わせ抽選会が4日、オンラインで開催され、出場32校の対戦カードが決まった。昨秋の九州大会4強で23年ぶり3度目出場の長崎日大は、第2日の第2試合(19日11時30分)で近畿大会8強の京都国際と戦う。
 長崎日大は2020年(新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止)の創成館、21年の大崎に続いて選出された。京都国際は初出場だった昨春から3季連続の甲子園で、昨夏は4強入りしている。

■昨夏4強の難敵 左腕攻略が鍵

 長崎日大の相手は昨夏の甲子園4強の京都国際に決まった。昨秋も京都府大会を優勝し、近畿大会では強豪履正社(大阪)を破った実力校。投打とも前チームから活躍する選手が名を連ねる。抽選会で25校目にくじを選んで対戦を決めた長崎日大の河村主将は「実績のあるチームと大舞台でやれることはうれしい。胸を借りるつもりでやりたい」と闘志を燃やした。
 昨年の春夏初出場に続いて3季連続で甲子園に出てくる新鋭校に対し、平山監督は「左のいい投手(エース森下)がいる。個人ではなく、チームとしてどれだけ攻略を徹底できるのか。今年はチーム力を一番の売りにしているので」とポイントを挙げ、第2日第2試合の日程については「ちょうどいいのかな」と歓迎。選手たちには練習中に抽選結果を伝えた。
 プロも注目する森下との対戦を希望していたのは、昨秋の県、九州大会でチーム最多打点を記録した百武。抽選会前は河村主将に「引いてきて」と頼んだと言い、決定後は「やりたいと思ってきたから自信はある。真っすぐも変化球もいいので少ないチャンスを生かしたい。森下君から本塁打を打ちたい」と本番を心待ちにしていた。
 どちらかといえば攻撃が特長で、冬場にフィジカル面の底上げを図った長崎日大にとっては、その成果を試すこの上ない初戦となる。18日に開幕するチーム23年ぶりの春舞台へ、河村主将は「応援してくださる方々に恩返ししたい」と力強く誓った。

第94回選抜高校野球大会 組み合わせ

京都国際高の横顔 京都市にある私立校。1947年に京都朝鮮中として開校した。58年に学校法人・京都韓国学園となり、2004年に現校名に改称。英語、韓国語、日本語のトリリンガル教育とグローバルリーダーの育成を掲げて「真の国際人教育」を目指す。硬式野球部は1999年に創部。近年、急激に力をつけて2021年春に甲子園初出場、初勝利を果たすと、夏は4強と躍進した。新チームも秋の府大会を制し、近畿大会は初戦で履正社(大阪)に完封勝ちして8強入り。準々決勝で和歌山東に惜敗したが、2年連続のセンバツ切符をつかんだ。


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