コールマン最高峰テント 4Sワイド2ルームコクーンⅢの魅力を徹底解説!スノーピーク ランドロック,Ogawaと比較して紹介

コールマン最高峰テントが「マスターシリーズ」です。そのマスターシリーズの中でも、最上位モデルが「4Sワイド2ルームコクーンⅢ」。コクーンテントの3代目となる最新モデルの魅力を徹底解説!スノーピークのランドロック,Ogawaのティエラルンゴと比較をしながら、春夏秋冬と1年を通してキャンプに行かれる方に声を大にしておすすめしたいテントをご紹介します。

コールマンテントの最上位モデル・マスターシリーズ「4Sワイド2ルームコクーンⅢ」とは

筆者撮影

コールマンのキャンプアイテムには下記のようなシリーズがあります。

コールマン キャンプアイテムの主要な「シリーズ」

  • マスターシリーズ
  • タフシリーズ
  • ダークルームシリーズ

この中で、最上位モデルに当たるのが「マスターシリーズ」。

アウトドアショップやキャンプ場で、高級感のある「こげ茶カラー」のキャンプギアを見かけたことのある方は多いと思いますが、それがマスターシリーズです!

コールマン マスターシリーズのテントは、

  • フルスカート装備の真冬もOKな4シーズン対応テント
  • 分厚い生地を使用しているため真夏は涼しく真冬は暖かく非常に快適
  • 設定人数は4〜6人とゆったり快適に過ごせる大きさ

となっていて、まさにコールマンテントの「最高峰」のラクジュアリーテントです。

さて。その「マスターシリーズ テント」にもいくつか種類がありますのでご紹介していきましょう。

コールマン マスターシリーズのテント

  • 4Sワイド2エアリウム
  • 4Sワイド2ルームカーブ
  • 4Sワイド2ルームコクーンⅢ ★今回ご紹介するのはコレ★

※テントサイズはキャノピーを閉じた状態

最も小さいサイズの「4Sワイド2エアリウム」でも、横幅は420cmで設定人数は4〜5人と非常にゆったりとしたテントなのですが、今回ご紹介する「4Sワイド2ルームコクーンⅢ」は、マスターシリーズの中で最も大きなテントになります。

実は筆者は、ウィンドウショッピングでビタミンO(アウトドアショップ。笑)を摂取しに訪れたスポーツオーソリティ幕張新都心店で、敏腕スタッフの方にこの「4Sワイド2ルームコクーンⅢ」の魅力を説明してもらったところ、いつの間にか買ってしまっておりました!(汗)

テントという大物(お値段も大物です・・)を全く買うつもりがないのに買ってしまうというマジックにかけられるくらい素晴らしいテントなので、じっくりその凄さを解説してまいります。

「4Sワイド2ルームコクーンⅢ」のここがすごい!

それでは、早速「4Sワイド2ルームコクーンⅢ」の魅力をご紹介していきます。

  • 生地の分厚さがすごい
  • テント内に「天窓」が付いている
  • ストームガードがすごい
  • サイドのキャノピーもすごい
  • 暴風にめちゃくちゃ強い
  • とっても広い
  • オプションパーツ(クリアウォール)もすごい

順番にまいりましょう!

すごいポイント(1) 生地の分厚さがすごい!

まず最初のおすすめポイントは、「生地が分厚い」ということです。

コールマンのマスターシリーズテントの生地は210D(デニール)で、テントの生地としてはすごく分厚いものになっております。

筆者撮影
筆者撮影

「生地が分厚いと何が良いの?」ということですが、、

▼生地が分厚いことのメリット

  • 保温性が高まり冬はテント内が暖かく保たれる
  • 遮光性が高まり夏はテント内が涼しい

というメリットがあります!

生地が厚いテントは、春夏秋冬4シーズンキャンプに行かれる方にすごくおすすめです。

一方で・・・

▼生地が分厚いことのデメリット

  • テントの重量が重たくなる...
  • 遮光性が高いのでテント内が暗くなる...

というデメリットがあります…。

重たさについては、気合で乗り越えるしかございませんが、テント内の暗さについては、「4Sワイド2ルームコクーンⅢ」はきちんと対策がされております。

その対策が、次にご紹介する「すごいポイント」になります。

すごいポイント(2) テント内に「天窓」が付いている!

筆者撮影

生地が分厚いテントはテント内が暗くなりがちなのですが、「4Sワイド2ルームコクーンⅢ」のすごいポイントは、天窓(クリアウィンドウ)がついている!ということ。

この天窓、ただの「天井部のベンチレーションの開口」ではございません。

テントとフライシートの両方に、「透明なシート」が設置されているんです。したがって、雨の日で天井のベンチレーションが開けられない時でも、天井の透明なシート部分から採光をとることができるんです!!すごいですよね!?

この天窓のおかげで、テント内は生地の分厚さを忘れるくらい「明るい」んです。私はお店でこの天窓(クリアウィンドウ)を見た時、衝撃的にびっくりしまして、「買おう。」と決心しました(笑)。

ちなみに、夏場で日差しが強い時には天窓を閉じることができるので、暑さにも寒さにも強いテントと言えるでしょう。

マスターシリーズのテントでは、「4Sワイド2ルームカーブ」にも天窓がついております。

すごいポイント(3) ストームガードがすごい!

筆者撮影
筆者撮影

コールマンのマスターシリーズのテントに共通している特徴になりますが、「横からの暴風や雨の吹き込みにすごく強い」という仕様があり、それが「ストームガード」という機能になります。

上記の写真を見ていただくと分かるとおり、開口部の左右が壁のように迫り出していて、キャノピーを跳ね上げた状態でも、横から雨が吹き込んでくることがありません。

正面から見るとこんな感じになります。↓

筆者撮影

トンネルみたいに見えますねっ!

この「ストームガード」がついているおかげで、どんな天候の時でも、キャノピーを跳ね上げて快適なリビングを作ることができます。

ちなみに、上部のキャノピー部分と繋がっているストームガードは横に跳ね上げることができるので、横から吹き込む雨風がない時は巨大なタープのように使うことができます。

すごいポイント(4) サイドのキャノピーもすごい!

筆者撮影

続いてのポイントは「サイドのキャノピー」。すごく大きくて機能的なんです!

壁面の面積に対して、2/3くらいの面積がキャノピーとして跳ね上げられるようになっております。テントの両サイドにこの大きなキャノピーがついているので、全てのタープを跳ね上げたら、巨大なリビング空間が生み出されます。

どんな天候の時でも、追加タープは必要ないと思います!

このサイドキャノピーは真ん中で2分割することができるため、多彩なアレンジが可能。片方だけ開けたり、両サイドを下げて太陽の傾きに合わせた日影を作ることができます。

筆者撮影

↓片方だけ開けた場合はこのようになります。

筆者撮影

このキャノピーがあれば、きっと雨の日のキャンプも楽しいと思います〜!

すごいポイント(5) 暴風にめちゃくちゃ強い!

筆者撮影

テントの「暴風に対する強度」は、骨組みフレームの・・

  • フレームの材質
  • フレームの太さ
  • フレーム同士が交差する「バッテン」の箇所の数

に依存すると言います。

つまり、フレームが強い材質太くバッテンの箇所が多い構造のテントが、暴風に強いと言えるわけです。

4Sワイド2ルームコクーンⅢは、フレームが交差するバッテンの箇所が合計なんとっ12カ所もあり、フレーム自体も強度の強いアルミ合金で、メインフレームの太さはテントとしては最強クラスの 約φ19mm。

かなり強い暴風にも耐えられる仕様になっております!

筆者撮影

上記の写真のように、テント側面の真ん中には、見慣れないアタッチメントがついています。ミドル中央のフレームに、サブフレームが2本左右から差し込めるようになっています。こういった仕組みがあるため、総数12カ所という驚異的な交差点の多さを作り出すことができるのだと思います。

キャンプという自然環境の中では、時に暴風や豪雨に見舞われることがありますが、 4Sワイド2ルームコクーンⅢの中にいると、風の強さをほとんど感じないくらい「静か」なんです!

テントが揺れていないからなんだと思いますが、このテントなら、暴風が吹くため「テントの墓場」と呼ばれるふもとっぱらでも、安心して過ごすことができますよ〜。

すごいポイント(6) とっても広い!

筆者撮影

続いてのポイントは、テント内の「広さ」です。このテント、本当にめちゃめちゃ広いんです。

筆者撮影

上記の写真をご覧ください。

片側にラック類を並べて、反対サイドにハンガーラックを置いて、真ん中にテーブル、TOYOTOMIの大型ストーブ「KS-67h」を置いてその周りを囲炉裏テーブルで囲っても・・・

前室のリビングスペースは、ガラガラに空き空きです!!!寂しいくらいのゆとりです!

筆者撮影

こんなに広いので、2家族8人がテーブルを囲んで食事をすることができます〜!冬のグルキャンでテント内を締め切っても、みんなで食事が楽しめるのは素敵ですよね〜。

ちなみに、インナーテントも広いですよ〜。

我が家は幅広でサイズがとても大きいスノーピークのキャンプマットを3つ使っているのですが、このスノピのキャンプマットが3つ並べられて、さらにサイドにゆとりのスペースが確保できるサイズのインナーテントはあまりありません。

筆者撮影

4Sワイド2ルームコクーンⅢの商品仕様では「5〜6人用」とされていますが、大人6人が寝れるサイズ感だと思います!

すごいポイント(7) オプションパーツ(クリアウォール)もすごい!

筆者撮影

さらにすごいのは、オプションパーツです。

2022年に入ってから発売された4Sワイド2ルームコクーンⅢのオプションパーツ「クリアウォール」は、その名の通り、透明な壁を作り出すアイテムなんです。

筆者撮影
筆者撮影
筆者撮影

冬キャンプや雨キャンプの時は、どうしてもテントを締め切りがちになりますが、コクーンⅢのようにテント内のスペースが広くても、外の景色が見えなくなるとキャンプの楽しみが少し損なわれるように感じます。

クリアウォールをつけると、締め切っていてもテント内から自然の景色の眺望が手に入るという優れもの!

一度使うと、もう手放せませんっ。本当に素晴らしいアイテムです!

取り付け方は、上部のキャノピーを巻き上げる時に使うループと、サイドのフレームに引っ掛けるという仕様になっているため、実はマスターシリーズのテントだけでなく、スノーピークのランドロックなどでも使えるのだとか。

筆者撮影

汎用性の高いオプションパーツなので、発売直後に完売して現在でも常に品薄な商品となっております。

購入は、コールマン公式ショップから。また、一部の大型アウトドアショップにも展示販売されていることがあります。

本当に良いとこばかりのテントなのですが、実際に使ってみて感じた「おっと。。」というポイントもありました。

「4Sワイド2ルームコクーンⅢ」を実際に使ってみて感じたマイナスポイントは?

良いとこづくしの「4Sワイド2ルームコクーンⅢ」なのですが、実際に使ってみて感じたマイナスポイントをご紹介します。

マイナスポイント(1) テントが広すぎて温めるのが大変っ…

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広すぎることのデメリットになりますが、「寒い日にテント内を温めるのが大変…」でした(汗)。

私は、石油ストーブでは温め力が最強クラスの「TOYOTOMI KS-67h」という大型のストーブを使っておりますが、このストーブを結構な火力で使わないと、テント全体が温まりません。

同じTOYOTOMIの人気ストーブ「レインボー」や、アルパカストーブなどの通常サイズのストーブでは、おそらくストーブ1つだけではテント全体を温めることは難しいと思います。ストーブ2個使いか、その他の暖房器具をセットで使う必要があるかもしれません。

暖房効率を上げるための策として…

▼ストーブファンを2個使いする

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▼天井にモバイルファンをつけて上部の暖気を循環させる

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といったことをやったところ、テント内全体を満足するレベル(外気温0℃でテント内15℃)にまで温めることができました!

ちなみに、冬場は「温めるのが大変」という課題が生じやすい広さですが、夏場はおそらく問題ないでしょう。テント内が熱くなっても、前後左右の大開口を網戸にすることができるので、通気性はバツグンです。

マイナスポイント(2) モバイルファンを取り付けるためのネットがあるとさらに良い

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テント内の天井に溜まってしまう暖気を循環させるために、モバイルファンを使うとすごく効果がありました。

しかし、私が使ったモバイルファンは、一般的なタイプではなく、ちょっと特殊な形なんです。

筆者撮影

ニトリのもので、「首から下げて使うタイプ」のファンです。

これは「角度が変えられて、ちょうどフックに通せる輪っかの部分(本当はそういう用途で輪っかになっているわけじゃないけどたまたま)がある形」だったので、テント上部にループを張れば、そのループにファンを吊るすことができました。

でも、このような「吊るせる構造のファン」でないと上部の暖気を下に送ることはできないと思うので、「ある特定の形のモバイルファンしか使えない・・」ということになります。

いろんな形のモバイルファンでも使えるように、上部にモバイルファンを入れられるネットみたいなものがあると良いなと思いました。

実際に、コールマンのダークルームシリーズの最新モデルには、モバイルファンを取り付けるためのネットがついているんですよね。その仕組みを、マスターシリーズテントにも付けてもらえたら、「夏は涼しく冬は暖かい」がさらに加速するんじゃないでしょうか!?

マイナスポイント(3) テントがデカすぎて狭い区画サイトには収まらない可能性あり…

筆者撮影

全長が6.7mと非常にサイズが大きいので、狭い区画サイトには収まらない可能性があります…。

コールマンのwebサイトでは、、、

コクーンの全長は6m70cmなので、8m×8m区画のサイトでも大丈夫です。

とありますが、車を停めるとなるともう少し余裕をみたいですね。(車のサイズにもよりますが)

私の経験では、12×10mの区画サイトでは上記の写真の通りアウディQ7(全長約5m)を停めてもかなり余裕がありました。

10×10mの区画サイトでも、少しゆとりが残るくらいで問題ありませんでした。

8×10mの区画サイトでは、もしかしたら車を停める位置を少し工夫しなければならないかもしれません。(コンパクトな車なら問題ないでしょう)

前面と両サイドのキャノピーをMAXで跳ね上げて使う場合は、フリーサイトが良いと思います!

検証対象となるスノーピーク、Ogawaの最高峰テントと比較

ここからは、「4Sワイド2ルームコクーンⅢ」の比較検討の対象となる、スノーピーク, Ogawaの20万円クラス最高峰テントとの比較を行っていきたいと思います。

比較対象となるテントとしてスノーピーク,Ogawaをピックアップ

20万円クラスの「大型で高級感のある2ルームテント」の比較対象として、以下の商品をピックアップいたしました。

(1) スノーピーク「ランドロック」

(2) Ogawa 「ティエラルンゴ」

ティエララルゴ / ogawa ONLINE STORE

検討対象テントと徹底比較をします!

コールマン、スノーピーク、Ogawaのそれぞれの最高峰テントを徹底比較してみました。

スノーピーク ランドロックは・・・

  • 付属のポールがなく、専用グラウンドシートなどのオプションパーツの値段が高めなので、スノーピークブランドで揃えていこうとすると、総コストはかなり高くなります。
  • 生地の厚さが3つのテントの中では最も薄いので、他2つのテントに比べると「冬の暖かさ」「夏の涼しさ」がやや劣る可能性あり。
  • インナーテントとリビングスペースの全長に対する比率が50%ずつなので、リビングスペースが狭めに感じます。(コールマンコクーンⅢ、Ogawa ティエラルンゴは、リビングスペースを広めに設定している)
  • ただし、アフターサービスはダントツに良いです!特に、雨キャンプになってしまった時などに「乾燥サービス」が付いているのは心強いですよね。

Ogawa ティエラルンゴは・・・

  • 生地の分厚さ、インナーテントがTC素材であることをを踏まえると、3つのテントの中では最も「冬暖かく夏涼しいテント」と言えます。
  • ただし、3つのテントの中で耐水&耐風の強度は最も低いです。(とはいえ、これは最高峰テントとの比較の話)

それぞれのテントに素晴らしいところがあり、個々の推しブランドもあると思いますので、非常に甲乙がつけ難いっ!

いずれのテントも、それぞれのブランドの最高峰テント。決して安い買い物ではございませんので、ぜひ一度、店舗で実物をご覧になっていただいた上で購入を検討されることをおすすめいたします。

コールマン 4Sワイド2ルームコクーンⅢをおすすめしたい人

ということで、「比較結果」と「私の主観」を含めまして、「コールマン 4Sワイド2ルームコクーンⅢ」をおすすめしたい人は、ズバリこんな人です〜!

  • テントの中で大人数でワイワイしたい人←リビングの広さはピカイチ
  • 1年中キャンプをする人←真夏も真冬もOK
  • 氷点下の真冬キャンプに行く人 ←締め切った時の広さと明るさが素晴らしい
  • 「ふもとっぱら」など突風が吹くキャンプ場に行きたい人←びくともしません
  • どんな天候でもタープを使わずテントだけで完結したい人←両サイドにも巨大なキャノピーがあります
  • テント内の天窓(クリアウィンドウ)から空を眺めたい人←本当にプレミアムな体験ができます!

真冬もキャンプに行くようになったら「コクーンⅢ」に決まり!

筆者撮影

コールマンの最高峰テント「コールマン 4Sワイド2ルームコクーンⅢ」の魅力は伝わりましたでしょうか。

私はこのテントを手に入れてから、1年を通してどんなエリアへのキャンプも全く不安なく行けるようになりました!

特に【突風の吹くエリア】、【最低気温が氷点下になるようなエリア】へのキャンプには、めちゃめちゃ強いテントだと感じております!

真冬キャンプに行くようになったら、是非ともこの「コールマン 4Sワイド2ルームコクーンⅢ」をご検討いただけたら嬉しいです。

設営方法はこちらの動画をご覧ください

▼10万円前後の2ルームテントをお探しの方はこちらの記事もどうぞ!

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