神奈川 公立高入試 全日制の欠員、最多の1521人

 神奈川県内の公立高校入学者選抜で全日制の欠員が前年度比482人増の1521人に上り、現行の共通選抜制度を導入した2013年度以降で最多となった。普通科で充足率が定員の4割台にとどまる学校も複数あり、抜本的な対策が求められる。

 県教委によると「定員割れ」となる欠員(2次募集の募集人員)は18年度18校338人、19年度34校615人で推移し、これまで最多だった20年度は41校1071人に達した。21年度は37校1039人に微減したものの、22年度は36校1521人に大幅に増加した。最小の14年度は7校35人だったが、近年は高水準が続く。

 22年度の内訳は普通科11校336人(前年度比21人増)、学力検査を課さずに面接などで選抜する普通科クリエイティブスクール5校271人(同122人増)、専門学科15校595人(同187人増)。単位制では普通科4校132人(同96人増)、総合学科2校166人(同151人増)、専門学科3校21人(同95人減)だった。複数の学科で欠員が生じている学校があり、延べ40校に上る。クリエイティブスクールと専門学科、単位制総合学科の増加が目立つ。2次募集の志願者数は、4日時点で計206人だった。

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