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【小山】絹義務教育学校の8年生30人はこのほど、卒業を控えた9年生に手作りの繭のコサージュを贈った。9年生は10日、胸に着けて卒業式に臨む。
同校は5年前の創立時から、「ふるさと学習」の一環として、蚕の飼育から織物制作までの一連の作業を体験する学習を行っている。低学年が飼育した繭を使った8年生のコサージュ作りは、毎年の恒例行事。
児童たちは県紬(つむぎ)織物技術支援センターの太田仁美(おおたひとみ)さんらの指導を受けながら、半分に切った繭からさなぎを取り出し、繭層を1枚ずつ剥がして白や黄色の愛らしい花びらを作った。8年野沢佳鈴(のざわかりん)さん(14)は「花びら作りが大変だったが、みんなの思いが込められた繭なので上手に作ろうと思ってやった」と話した。
コサージュを受け取った9年柳田瑛太(やなぎだえいた)さん(15)は「昨年は自分が制作していたので、今回もらえてうれしかった。この学校にしかない特色だと思う。これからも伝統を大事にしてほしい」と学校への思いを語った。
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