花粉症と新型コロナの見分け方は? 大分

 

新型コロナの感染者数は緩やかに減ってきていますが、大分県内では300人を超えました。

 この時期、「花粉症の症状と見分けがつきにくい」として、専門家などが注意を呼び掛けています。

 大分市内の小学校に通う子どもの保護者に届いたメールによると「花粉症の症状が続き、病院を受診したところ新型コロナへの感染が明らかになった例が市内で複数報告されています」

 花粉症のピークとも言えるこの時期、専門家は、花粉症かと思ったら新型コロナだったというケースに、注意を求めています。

 大分大学医学部 耳鼻咽喉科学講座 渡邉哲生准教授「相当区別が難しい。オミクロン株は咽頭(のど)とか上気道の症状が中心。花粉症の患者の多くも咽頭症状を伴うそういった点で難しい」

花粉症に詳しい、大分大学医学部の渡邉哲生准教授によりますと、花粉症の主な症状である、鼻水、せき、のどの痛みは、オミクロン株でも多く確認されています。そんな花粉症と新型コロナ、症状から見分けるポイントは、大きく2つです。

 大分大学医学部 耳鼻咽喉科学講座 渡邉哲生准教授「ひとつはやっぱり目の症状。目のかゆみ、涙とかないか」「花粉症で38度の熱を出す人はそこまでいない。発熱は一つの(判断の)ポイントになるかもしれない」

 一方、花粉症の人のワクチン接種について、ほとんどの場合で問題は無いそうですが、使っている治療薬によっては注意が必要です。

 大分大学医学部 耳鼻咽喉科学講座 渡邉哲生准教授「例外的に花粉症でステロイドの入った内服薬を使う人は、ワクチンの効果が落ちると思います」

 ステロイド系の治療薬を使っている場合は、接種について、医療機関とよく相談してほしいということです。

© 大分朝日放送株式会社