全員合格! 難関の「第1種電気工事士」 佐世保高技専電気システム科2年

難関の第1種電気工事士に全員合格した電気システム科の訓練生=佐々町、佐世保高等技術専門校

 長崎県北松佐々町の県立佐世保高等技術専門校の電気システム科の2年生18人全員が、国家資格「第1種電気工事士」に合格した。ここ20年間で、同資格を受験した訓練生全員が合格した例はないという。
 第1種電気工事士は筆記と技能試験があり、合格率30%前後の難関。試験突破後、一定期間の実務を経て電気工事士となり、高圧で受電するビルや商業施設、工場などの電気工事に携わることが可能になる。
 今回合格した訓練生は2020年4月の入校後に新型コロナウイルス禍によって臨時休校となり、授業を受けられない日々が続いた。だが、担任の辻直哉教諭によると、例年以上に自主性が高く、遅れを取り戻すように互いに教え合いながら試験対策をしたという。1年生のときから資格試験に挑戦し本年度、全員が合格証書を手にした。
 4月からは多くの訓練生が県内の電気関連会社で働く。村田剛崇さん(20)は「たくさんの人にサポートしてもらって合格できた。電気工事士になれるように(就職先で)仕事を覚えていきたい」と話した。


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