電卓計算能力検定 7段認定 谷山さん(佐世保高技専)「技術生かし貢献したい」

1級に満点合格し、7段に認定された谷山さん=佐々町、県立佐世保高等技術専門校

 長崎県北松佐々町の県立佐世保高等技術専門校のオフィスビジネス科、谷山美優さん(19)が電卓計算能力検定の7段に認定された。同校では例年3、4段に認定される訓練生が多い中、より高い段位を取得した。
 同検定は年4回あり、電卓を使っていかに早く正確に計算できるかを認定する。段位の試験は最大11桁の掛け算と割り算、見取り算、複合算、伝票算の5部門があり、計千点満点。得点に応じて初段~名人に分類される。瞬時に数を読み取る力と正確なキー操作、集中力が求められる。
 谷山さんは、パソコンや電卓のタイピングが得意で技術をもっと高めたいと昨年4月、同校に入った。卒業までに検定で段位を取ることを自分に課し、自宅でも2、3時間自主的に問題を解いて正確性を高めた。
 谷山さんは昨年7月、同校が目標にする1級に満点で合格。10月に7段を取得した。点数は845点で今年の同科の訓練生19人の中で最高の成績だった。担任の副島あや子教諭は「学校以外でも演習に取り組み、正答率を高めることができた」と努力をたたえた。
 卒業後は県内の事業所で経理事務を担当する。谷山さんは「技術を生かして会社に貢献したい。少し自信を持つことができた」と笑顔で語った。


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