WEC開幕戦と同一週開催。IMSA第2戦セブリング12時間には合計53台がエントリー

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権と、シリーズ内の耐久カップ“IMSAミシュラン・エンデュランスカップ”の第2戦セブリング12時間レースのエントリーリストが発表され、5クラスから合計53台が出場することが明らかになった。内訳はDPiクラスが7台、LMP2クラスが8台、10台のLMP3カーとGTDプロから11台、GTDクラスは17台がグリッドに並ぶ。

 今回発表されたエントリーリストは現在までの最新版だが、3月9日にケビン・マグヌッセンのハースF1復帰がアナウンスされ、チップ・ガナッシ・レーシングとの契約が解除されていることから、以後少なくとも1回の変更がある。セブリング12時間が行われる週末に、2022年シーズンのF1開幕の地バーレーンにいるマグヌッセンは、アール・バンバーとアレックス・リンとともにチップ・ガナッシ・レーシングの02号車キャデラックDPi-V.Rをドライブするためにリストを名を連ねている。

 最高峰カテゴリーであるDPiクラスでの他の変更には、すでにアナウンスされているホセ-マリア・ロペスとストフェル・バンドーンの代役参戦がある。彼らはともに、NTTインディカー・シリーズ第2戦テキサスに参戦するジミー・ジョンソンとエリオ・カストロネベスの代役として今戦に出場する予定だ。また、チップ・ガナッシの01号車キャデラックDPi-V.Rでは、スコット・ディクソンの代打にライアン・ハンター-レイが指名されている。

 LMP2クラスでは、開幕戦のロレックス24・アット・デイトナ(デイトナ24時間)を制したドラゴンスピードに、ファン・パブロ・モントーヤとヘンリク・ヘドマンが乗り込み、モントーヤの16歳の息子であるセバスチャンがサードドライバーとして父と同じマシンをシェアする。

デイトナ24時間レースでLMP2クラス優勝を果たしたドラゴンスピードUSAの81号車オレカ07・ギブソン

 アーロン・テリッツは、来週末テキサスのレースを優先するカイル・カークウッドに代わってバッサー・サリバンに参加し、14号車レクサスRC F GT3でGTDプロデビューを果たす。この間、スコット・アンドリュースがテリッツの代役として12号車レクサスをドライブすることになる。

 TR3レーシングは、アンドレア・カルダレッリらのランボルギーニ・ワークスドライバーによるラインアップで、ふたたびGTDプロクラスに戻ってくる。一方、ウェイン・テイラー・レーシング(WTR)と提携し“レーサーズ・エッジ・モータースポーツ・ウィズ・WTR”としてGTDプロに初挑戦するチームは、アシュトン・ハリソン、カイル・マルチェッリ、トム・ロングという布陣でアキュラNSX GT3 Evoを同クラスにデビューさせるつもりだ。

 ウェザーテック・レーシングのメルセデスAMG GT3も、デイトナでの1回限りの参戦を経てふたたびGTDプロに登場する。

 プロ・アマカテゴリーのGTDクラスでは、納入時期の関係で開幕戦をスキップしたポール・ミラー・レーシングがシリーズに復帰。同クラスで新型BMW M4 GT3をデビューさせるのはブライアン・セラーズ、マディソン・スノー、BMWジュニアドライバーのエリック・ヨハンソンだ。

 一方、マービン・ディエンストはラッセル・ワード、フィリップ・エリスとともにウインワード・レーシングのメルセデスAMG GT3をドライブする予定だ。

 前戦デイトナ24時間に参戦したチームのうち、来週末のセブリング12時間に参加しないのは、2台のGドライブ・オレカ07を走らせたアルガルベ・プロ・レーシングとLMP3チームのミュールナー・モータースポーツ。GTカテゴリーではKCMG、T1モータースポーツ、ノースウエストAMR、チームTGM、サンエナジー1・レーシングだ。また、プロトン・コンペティションとTR3の追加エントリーが今戦は不参加となっている。

レーサーズ・エッジ・モータースポーツとウェイン・テイラー・レーシングの合同チームが走らせる93号車アキュラNSX GT3 Evo
ポール・ミラー・レーシングが2022年シーズンのIMSA GTDクラスに投入するBMW M4 GT3

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