IR区域認定「申請中止を」 市民団体が佐世保市に署名提出

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の長崎県佐世保市への誘致計画について、同市の市民団体は10日、区域認定申請の中止を求める署名を市に提出した。
 市民団体は「カジノ誘致問題を考える市民の会」(早稲田矩子代表)。山本了三事務局長ら3人が市役所を訪ね、市の担当者に署名を手渡した。県が国に申請するIR区域整備計画に市として同意しないよう求めており、今回提出した署名は217筆。累計で2035筆になった。
 また、市議会IR推進特別委は、市民の会など計5団体が提出したIR関連の請願を同日、審査。市民の会などはギャンブル依存症や交通渋滞などが懸念されるとして「区域認定申請を中止するよう、市議会として県に要請を」と求めた。委員からは中止には賛成できないとの趣旨の発言が多く、請願は賛成少数で不採択とした。11日の本会議でも不採択となる見通し。


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