東日本大震災11年…「忘れない」広島でも祈り

東日本大震災から11年を迎えた11日、県内各地でも祈りがささげられました。

毎年行われている原爆ドーム横でのキャンドル・イベント。

「3・11」の文字を形作った120個のキャンドルには、「忘れない」などと被災地への思いがつづられています。

その傍ではウクライナに住む子どもたちが2017年、東日本大震災の復興支援で平和を願ってウクライナで描かれた絵画が展示されました。

キッズ・ゲルニカ ウクライナ 実行委員会 渡邊実さん「3月11日は当然、東日本大震災の記憶を忘れないという大切な日ですけども、今年はやっぱり特別と思うんですよ。ウクライナで考えられないような悲劇暴挙、世界秩序を乱すようなことが起こっているということを同時に考えていただけるんじゃないかとそういう機会になるんじゃないかと」

ロシアの侵攻というタイミングで見てもらいたいと主催者が公開を決めたそうです。

県庁には犠牲者への哀悼の意を示す半旗が掲げられました。

県内への避難者は113世帯277人。

1年前よりわずかに減ったものの、今も多くの人が避難生活を余儀なくされています。

自然災害が後を絶たない中、大切なのは次の災害への「備え」

安村恵美記者「こちらでは非常食や簡易トイレなどおよそ100点の防災用品が並んでいます」

安佐南区のショッピングセンターでは震災が発生したこの時期、防災用品の特設スペースを設置しています。

懐中電灯やサンダルなどが入った防災バッグは例年の2倍の品揃えです。

イオン広島祇園店 中山祐二さん「地震とかも多く起きていますし何が起こるか分からないので、日頃からこういう防災商品を用意していただいて、防災意識を高めていただければと思います」

広島でも被災地に思いを寄せる1日となりました。

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