【11日】長崎県内338人コロナ感染 1人死亡 本土病床フェーズ引き下げ

左から11日発表の市町別感染者数、新型コロナウイルス感染者の入院状況 (10日午後7時現在)

 長崎県などは11日、県内16市町で県議1人を含む計338人の新型コロナウイルス感染を確認し、入院治療中だった諫早市の90代女性1人が亡くなったと発表した。長崎、佐世保、雲仙各市と西彼長与町で計7件のクラスター(感染者集団)が発生した。また、県は本土地区の病床確保のフェーズを「緊急時(レベル1)」から「4」に引き下げ、確保病床は423床から363床に減った。
 長崎市は未就学児が利用する民間児童福祉施設で関係者5人が感染。佐世保市では、複数の市立学校の3学級で関係者各5人、児童関係施設で園児6人の感染が確認された。長与町の幼稚園は園児5人の陽性が判明。雲仙市の高齢者施設は職員4人、利用者11人の計15人が感染した。
 既存クラスターは3件が拡大。諫早市の保育所は17人(2人増)、長崎刑務所は32人(7人増)、北松小値賀町の認定こども園は22人(1人増)になった。
 県議会事務局によると、県議は3日に家族1人が陽性となったため4日から自宅待機。7日に別の家族1人が陽性となったが、県議本人は検査で陰性だった。9日に微熱などが出て再検査し、陽性となった。
 新たに学級閉鎖になったのは、佐世保市立学校1校1学級と諫早市立小学校の1校2学級。大村市立小の1校1学級は14日から閉鎖する。
 米海軍佐世保基地は9日以降、新たに基地関係者2人が感染したと公表し、累計感染者は700人となった。


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