〝体操内村〟引退イベント 諫早市民ら「感動ありがとう」 内村「幸せな体操人生」

諫早市などが制作したメッセージ動画(同市提供)

 体操の内村航平が引退イベントに臨んだ12日、故郷諫早の市民や関係者からは、長年にわたって夢と感動を届け続けた絶対王者に、感謝とねぎらいの声が上がった。
 内村は男子個人総合で五輪2連覇、世界選手権6連覇など輝かしい足跡を残した。母校諫早中の校長で内村の叔父、小川太洋さんはネット配信で引退イベントを見守り「最後まで技の難度を落とすことなく、素晴らしかった。これだけ大勢の競技仲間や観客の前で演技する姿を見て、胸がいっぱいになった」と感慨深げだった。
 諫早市と、内村の出生地で自身最後の世界選手権の地となった北九州市は共同で、内村への感謝を込めたメッセージ動画(1分30秒)を制作。引退イベント会場の東京体育館大型スクリーンで流されたほか、諫早市の公式ユーチューブチャンネルなどで配信が始まった。
 動画は両市内でそれぞれ撮影。諫早市では内村の母校の児童、生徒、リオデジャネイロ五輪の凱旋(がいせん)パレードがあった中心商店街の商店主らが出演して「内村先輩は憧れ 誇り 希望です」「感動をありがとう」などと感謝の言葉を伝えている。大久保潔重市長は引退イベントを受けて「現役を引退されるのは寂しい気持ちもありますが、今後のご活躍を祈念いたします」とコメントした。


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