41歳の大砲ネルソン・クルーズ ナショナルズと1年1500万ドルで合意

「ESPN」のエンリケ・ロハス記者によると、ナショナルズはレイズからFAとなっていた41歳の大砲ネルソン・クルーズと1年1500万ドル+相互オプション1年で契約合意に至ったようだ。2020年7月に40歳の誕生日を迎えたクルーズだが、短縮シーズンの2020年にリーグ5位タイの16本塁打、昨季も自身8度目のシーズン30本塁打を達成(32本塁打)するなど、自慢の長打力に陰りは見えない。ユニバーサルDH導入の今季はナ・リーグで指名打者を務めることになった。

昨季のクルーズはツインズとレイズで合計140試合に出場して打率.265、32本塁打、86打点、OPS.832を記録。2年連続0だった盗塁も3個決めた。本塁打王に輝いた2014年からツインズ移籍1年目の2019年まで6年連続で37本塁打以上を放っており、短縮シーズンの2020年を除けば7年連続でシーズン30本塁打を達成中。メジャー17年間で通算449本塁打を放っており、今季も30本前後のアーチを架けるようであれば、いよいよメジャー史上29人目となる通算500本塁打の大台到達も見えてくる。

ロハス記者によると、クルーズの今季の年俸は1200万ドル。来季の契約は球団と選手の両方に選択権のあるオプションとなっており、球団がオプションを破棄した場合、クルーズにバイアウト300万ドルが支払われる。よって、今回の1年契約でクルーズに保証される金額は1500万ドルとなる。

昨季マークが集中し、145四球と歩かされ続けたフアン・ソトにとって、同じドミニカ共和国出身の大先輩の加入は非常に心強い。クルーズがソトの後ろを打つことによって、ソトへの四球攻めが軽減され、さらなる成績向上へとつながる効果も期待できる。決して戦力が充実しているとは言えないナショナルズだが、ソト、クルーズ、ジョシュ・ベルの3人が形成する打線の中軸は他球団にとって大きな脅威となりそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.