鬼怒川温泉街で不法侵入が問題となっている廃ホテル3施設について、日光市は14日の市議会総務常任委員会で、侵入を防止するための応急措置を講じると明らかにした。
「市空家等の適正管理に関する条例」に基づき市は、不法侵入の出入り口となるドアや窓ガラスの破損箇所など10カ所の開口部を封鎖する工事を月内に実施する。4月以降は、土地の権利関係を調査するなどした上で、対象施設と道路との間に工事用仮囲いをバリケードとして設置する予定。
市の担当者は「周辺住民の安心、安全の確保や不法侵入による事故、事件を未然に防止するためにも早期に対応することが必要」などと説明した。
廃ホテル3施設を巡っては、いずれも立ち入り禁止となっていながら、不法侵入して撮影したとみられる動画が会員制交流サイト(SNS)に多数投稿されるなど問題となっている。市は昨年12月、宇都宮大と共同で立ち入り調査を実施した。