記憶喪失になる奇病が蔓延する世界 記憶を失った男が受ける検査 「林檎とポラロイド」本編映像

劇場公開中の、クリストス・ニク監督のデビュー作「林檎とポラロイド」から、記憶喪失の男が検査を受けるシーンの本編映像が公開された。

舞台は記憶喪失になる奇病が蔓延する世界。突然の記憶喪失に陥った主人公は、入院した病院で検査を受ける。検査の方法は、流された音楽に最も近いイラストを選ぶというもの。「ジングルベル」が流れ、男は手元のイラストから答えを探す。クリスマスツリー、結婚式、バレリーナ、サックスを吹く男性などのイラストの中、男が考えた末に出した解答は「結婚式」のイラストで、医師から「不正解」と宣告される。そして2曲目のもあえなく不正解となる。このあと男は、「新しい自分」というプログラムに参加。一筋縄ではいかない一風変わった課題が与えられてゆくことになる。

「林檎とポラロイド」は、記憶喪失を引き起こす奇病が蔓延する世界で、突然記憶を失った主人公の男を描いた作品。男は、治療のための回復プログラムに参加し、毎日送られてくるカセットテープに吹き込まれたミッションをこなしていく。クリストス・ニク監督がオリジナル脚本を務め、哀愁とユーモアが融合した、近未来的な設定ながらも人肌のような温もりに満ちた作品となっている。2020年ヴェネチア国際映画祭でプレミア上映されると評判を呼び、監督の才能にほれ込んだケイト・ブランシェットが、エグゼクティブ・プロデューサーに名乗りを上げた。

【作品情報】
林檎とポラロイド
ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開中
配給:ビターズ・エンド
©2020 Boo Productions and Lava Films

© 合同会社シングルライン