ウクライナ支援へ映画上映 現地で撮影の「ひまわり」 日光活動写真商会

映画「ひまわり」のチャリティー上映会をPRする日光活動写真商会の福田会長(左から2人目)、高橋副会長(同3人目)ら

 【日光】ロシア軍の侵攻を受けるウクライナの人たちの支援につなげようと、市民グループ「日光活動写真商会」は21日、ウクライナが撮影地となった映画「ひまわり」を平ケ崎の今市文化会館で上映する。会場で支援金を募り、全額を日本赤十字社の「ウクライナ人道危機救援金」に寄付する。

 「ひまわり」は、戦争によって引き裂かれた夫婦の悲哀を描いたイタリア映画で、1970年の公開。広大なヒマワリ畑のシーンが有名で、ウクライナの首都キエフから南へ500キロほどの同国ヘルソン州で撮影されたと言われている。

 ヒマワリはウクライナの国花でもある。戦禍の続く中、会員制交流サイト(SNS)ではヒマワリの絵や写真をアップしてロシアに抗議する動きが広まっているほか、国内の映画館などでは「ひまわり」を上映する動きも出ている。

 そこで、同会副会長で県内で映画の上映を手掛ける今市の任意団体「栃木県映画センター」代表の高橋祐也(たかはしゆうや)さん(41)が今回の上映を発案した。入場無料で、上映に際しては市内外の企業などが協賛する。

 午前10時、午後2時からの2回。定員は各回先着約500人。会場は座席数を減らすなど新型コロナウイルス感染防止対策を講じる。

 同会会長の福田浩之(ふくだひろゆき)さん(45)は「映画をきっかけにウクライナの人たちに心を寄せてもらい、日光から支援の輪を広げていきたい」と話した。

 (問)高橋さん090.9686.8045。

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