ブレーブスがマクヒューと2年契約 昨季王者の抜け目ない補強

日本時間3月16日、ブレーブスはマット・オルソンの入団会見で8年契約を発表したが、その数時間後、今度はレイズからFAとなっていた救援右腕コリン・マクヒューと2年1000万ドルで契約したことを発表した。2020年MVPのフレディ・フリーマンと再契約しないことが決定的になったものの、強打好守のオルソン、そして先発とリリーフの両方をこなせる便利屋マクヒューを獲得するなど、昨季王者は抜け目のない補強を展開。レギュラーシーズン開幕に向けて着々と戦力を整えている。

現在34歳のマクヒューはメジャー9年間で先発126試合、リリーフ121試合という数字が示す通り、先発とリリーフの両方で実績を積み上げてきた。アストロズ時代の前半は先発投手として活躍し、2014年から3年連続2ケタ勝利、2015年には自己最多の19勝をマーク。2018年以降はリリーフが中心となり、2018年に58試合で防御率1.99、新型コロナウイルスのパンデミックによる出場辞退明けの昨季はレイズで37試合(うち7先発)に登板し、6勝1敗1セーブ、6ホールド、防御率1.55の好成績を残した。

昨季の37試合のうち、25試合は1イニングを超える登板であり、2~3イニングのロングリリーフも平気でこなす頼もしい存在。近年はリリーフでの起用が中心のため、タイラー・マツェック、ルーク・ジャクソン、A・J・ミンターらとともに勝ちパターンの継投を担う可能性もあるが、マックス・フリード、チャーリー・モートン、イアン・アンダーソン以外の先発投手が手薄というチーム事情もあり、開幕ローテーション争いに加わる可能性もあると考えられている。

ちなみに、マクヒューはイリノイ州出身だが、高校も大学もジョージア州の学校に通っており、現在もアトランタに住んでいる。アトランタ出身のオルソンを獲得してフリーマンの穴を埋めたブレーブスは、さらなる「ご当地選手」の獲得により、今度は投手陣をグレードアップさせた。

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