こども図書館の移転問題 市の原案 委員会を通過 広島市

移転の是非をめぐり議論が続いていた広島市のこども図書館。市議会の予算特別委員会で市の移転計画を含む予算案が可決されました。

こども図書館を中央図書館などと集約し、広島駅前に移転するという市の計画です。

市民の間では交通の便が良くなると賛成の声があった一方、周辺の施設や自然も含めた環境が大切だとして現地建て替えを求める声も。

市議会では16日、来年度当初予算案から移転整備費約1億7千万円を削るよう求める修正案が出されました。

修正案説明(桑田恭子議員)「移転決定があまりに拙速。将来に向けどうあるべきかの議論は最低限必要です」

修正案には反対の会派も市に条件を提示。

並川雄一議員「現地建て替え、中央公園内等での移転、エール・エールA館への移転、それぞれを比較検討できる資料を作成し丁寧に説明し理解してもらったうえで移転先などを決定すること」

市に修正を求めるか原案通り認めるか。

わずか3票で修正しないことになりましたが、市は予算執行にあたり条件を満たすことが必要になります。

移転反対の署名約2万5千人分を集めた市民グループは。

市民グループ共同代表 吉田真佐枝さん「市の案が決定ではない。まだ可能性はあるかな。議論の場に(市民の)意見を出していただきたい」

一方、条件を突きつけられた市は…

杉山朗市民局長「検討の予算は認められたが、イコール建設まで認められたわけではない。移転が望ましいとは思っているが、他の選択肢もあるという前提で説明はしていかないといけない」

市の当初の計画通り進むのか計画は変更されるのか議論は続きます。

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