発達障害者が描いたベイスターズ選手たち 横浜ラポールで似顔絵展 山崎選手の投球シーン再現も

自閉症などの発達障害者ら33人がベイスターズの選手たちを描いた展覧会=横浜市港北区

 発達障害者らが描いた横浜DeNAベイスターズの選手らの似顔絵展が22日まで、横浜ラポール(同市港北区)で開かれている。「発達障害啓発デー(4月2日)」のシンボルカラーの青色にちなんだ初のイベントで、担当者は「発達障害について関心を持ってほしい」と話す。

 作品は、ベイスターズファンで、県内の特別養護学校や福祉事業所に所属する7歳から60代までの自閉症など発達障害のある33人が思い思いに描いた。投球シーンが細かく再現された山崎康晃選手や、「男はだまって投げるだけ」の決めゼリフが添えられたエスコバー選手の似顔絵も。

 同市リハビリテーション事業団と同市自閉症協会の共催。啓発デーのシンボルカラーがチームカラーと同じ青色だったことから、球団に企画を持ち込んで実現したといい、担当者は「発達障害を抱える人はコミュニケーションが苦手なこともあり、周囲の理解もまだ不足している。発達障害について少しでも触れる機会になれば」と期待した。

 24日からは、同市戸塚区役所3階ロビーで開催する。

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