フェラーリ、次世代GT3マシン『296 GT3』を初公開。2023年デビューに向け開発中

 フェラーリは3月16日、2023年にレースデビューを控える次世代GT3車両、『296 GT3』のイメージ画像を初めて公開した。現在、世界中のGTレースで投入されている488 GT3は、この296 GT3へと置き換えられることになる。

 フェラーリが開発し、オレカが組み立てを行うこの新型車両は、V6エンジンを搭載する。ベース車両となるロードゴーイングバージョン『296 GTB』に搭載されているハイブリッド・システムが、GT3の技術規則に準拠するために非搭載となったことを、フェラーリは強調している。

 デザインの面に関してフェラーリは、量産車両とのつながりを維持するため、さらなるエアロダイナミクスや特徴的な要素を追加した、としている。これらの変更には、新たなスプリッターを備えたフロントエンドの改訂と、リヤの吊り下げ式のウイングが含まれる。

フェラーリが初公開した新型GT3車両、『296 GT3』のイメージ画像。2023年のデビューを予定している

 量産車両のデザインは、1960年代のル・マン24時間レースで成功を収めた『250 LM』から、部分的なインスピレーションを得ているという。

 2023年に設定されているレースデビューに向け、新型GT3車両のコース上での開発テストは「今後数ヶ月以内に」開始されるとしている。

 先月、フェラーリのスポーツカーレース・ディレクターであるアントネッロ・コレッタは、3月下旬または4月上旬に、フェラーリのテストトラックであるフィオラノでロールアウトを行う計画であると語っていた

フェラーリの次期GT3車両のベースモデルとなる、296 GTB(写真はハイパフォーマンス・バージョンのアセット・フィオラノ・パッケージ)
IMSA開幕戦デイトナ24時間でGTDプロクラス2位となった62号車フェラーリ488 GT3 Evo

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