卒業記念に「タチウオ」壁画 防波堤で躍動 生月小6年生が制作

卒業記念で防波堤に巨大なタチウオを描いた生月小6年生=平戸市、生月漁港(生月小提供)

 長崎県平戸市立生月小(同市生月町、平松紀子校長)の6年生16人が卒業記念で生月漁港防波堤に描いたタチウオの壁画(高さ約4メートル、幅約10メートル)が完成した。
 壁画は2013年度から毎年6年生が制作し、9作目。市立生月中に勤務経験がある元美術教諭が原画を制作している。生月漁協が背景の色塗り、制作用の足場設置、防波堤への送迎などでサポート。生月地区まちづくり運営協議会が原画を基に壁画サイズに拡大した下絵を用意した。
 全長約400メートルの防波堤にはこれまでにトビウオ、タイ、シイラなどが描かれている。同校によると、6年生は大半がタチウオを知らなかったという。
 6年生は2月下旬、約1時間半掛けて躍動感のあるタチウオの壁画を制作。漁協有志が細部を仕上げた。児童たちは「みんなで協力できてよかった」「大変だったけど話しながら楽しくできた」「みんなで大きな作品を作るのは初めてで、緊張した」などと制作を振り返った。


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