相模原の小6女児は「発明王」 特許5件取得「人の役に立ちたい」

計5件の特許を取得した嘉手納さん

 相模原市立桜台小学校6年の嘉手納杏果さん(12)が、磁石で重ねて連結できる「絡まないハンガー」など3アイテムを考案し、計5件の特許を取得した。日常生活で感じる不便さが発明のヒントになる、という。幼いころから工作が好きだという嘉手納さんは「人の役に立ちたい」と話している。

 最初に考案したのは「絡まないハンガー」。小3だった2019年2月ごろ、祖母が洗濯物を干す際にハンガー同士が絡まって困っているのを見て、授業で学んだ磁石の原理を応用すれば解決できるのでは、とひらめいた。ハンガー両端と上部の3カ所に磁石を付けることで片付ける際にハンガー同士がくっつき、整理整頓しやすくした。

 工作が好きな嘉手納さんの長所を生かしたいと母の佐知子さんがハンガーの特許を出願し、翌20年3月に取得した。その後、磁石の位置を調整したものなどハンガーで計3件特許を得た。

© 株式会社神奈川新聞社