JR長崎駅「長崎街道かもめ市場」 新幹線に先駆け開業 市内最大級の土産ゾーンやレストランなど

開業を祝いテープカットする青柳社長(左から2人目)、田上市長(右から3人目)ら=長崎市尾上町、JR長崎駅

 9月23日の西九州新幹線(武雄温泉-長崎)の開業に先駆けて、JR九州が長崎市尾上町の長崎駅高架下に整備した商業施設「長崎街道かもめ市場」が18日、オープンした。長崎の新しい陸の玄関口の“顔”として、開業への機運を高めていく拠点になりそうだ。
 江戸時代、海外から伝来した文化や物産を全国へ広めた「長崎街道」に由来。駅改札口前に位置し、青などのタイル約4500枚を張った外観は「海」をイメージ。「長崎ファースト」をコンセプトに、カステラや海産物など市内最大級の土産ゾーンをはじめ、横丁ゾーンやご当地レストランなど54店舗が入る。
 開業式典でJR九州の青柳俊彦社長は「新幹線や新長崎駅ビルの開業も控え、長崎の発展を大いに期待してほしい」とあいさつ。田上富久長崎市長は「新しい価値を町に生み出す施設が増え、ともに『100年に1度のまちづくり』を力強く進めたい」と期待した。
 市民らが長い列をつくり、午前9時半の開店とともに目当ての店で買い物を楽しんだ。長崎市小江原4丁目の青柳久美子さんは「長崎の有名店がそろっていて開店を待っていた」、福岡県から訪れた男子大学生(19)は「駅のそばで土産が買いやすくなって便利」と話した。


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