JR九州・青柳社長が講演 島原半島活性化に期待 西九州新幹線 9月開業

西九州新幹線開業による島原半島の活性化にも期待を示す青柳会長=島原市、島原文化会館

 幕末の志士、坂本龍馬を愛好する企業内団体「JR九州龍馬会」の青柳俊彦会長(JR九州社長)が2月26日、長崎県島原市城内1丁目の島原文化会館で「鉄道と島原半島の未来」と題して講演した。9月23日に開業する西九州新幹線による地域活性化に期待をにじませた。
 龍馬は元治元(1864)年2月、米英仏蘭4カ国の連合艦隊による下関砲撃を阻止するため、各国公使との談判の命を受けた幕臣、勝海舟の従者として、熊本から有明海を渡り現在の島原市津町に上陸したとされ、島原はゆかりの地になる。
 青柳会長は、日本で初めて新橋-横浜間を走った一号機関車が島原鉄道でも活躍した歴史に触れ、「島原半島は明治の時代から鉄路が敷かれ、鉄道が盛んな土地」と指摘。1980年に国鉄と島鉄の直通運転が廃止されるまで、島原-博多間が約3時間半で結ばれていたとして「新幹線の開業後は、博多から2時間ほどで島原に到着できるようになる」と交流人口拡大に期待を込めた。
 島原龍馬会(八木國男会長、57人)主催。2024年の島原城築城400年記念事業の協賛事業で、市民ら約130人が聴講した。


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