下野・南河内中で閉校式 小中一貫化で61年の歴史に幕

61年の歴史に幕を下ろした閉校式

 下野市の南河内中で19日、閉校式が行われ、卒業式を終えた3年生を含む全生徒235人と教職員が61年の歴史に幕を下ろす母校との別れを惜しんだ。

 同校は4月、同じ敷地内に開校する市初の小中一貫の義務教育学校南河内小中学校に統合され、新たな歴史を刻む。

 式典では、倉井典子(くらいふみこ)校長が石崎雅也(いしざきまさや)教育長に校旗を返納。倉井校長は、同校が薬師寺中と吉田中が統合して1961年に開校して以来、地域とともに歩んできた歴史を紹介し、「最後の南河内中生として誇りを持って成長していってください」と式辞を述べた。

 生徒代表の2年古谷聖梛(ふるやせな)さん(14)は「南河中との別れは、南河内小中学校の始まりでもあります。よき伝統を受け継ぎ、児童生徒で明るいニュースを発信していきたい」と話した。

校旗を返納する倉井校長(右)

© 株式会社下野新聞社