カブスが左腕スマイリー獲得を発表 1年525万ドル+オプション1年

日本時間3月20日、カブスはブレーブスからFAとなっていた32歳の先発左腕ドリュー・スマイリーと2023年の相互オプションが付属した1年契約を結んだことを発表した。契約条件の詳細は公式発表されていないが、今回の1年契約でスマイリーには525万ドル(今季の年俸425万ドル+来季オプションのバイアウト100万ドル)が保証されることが報じられている。また、成績に応じて250万ドル分の出来高が設けられているようだ。スマイリーは先発4~5番手を争うことが予想されている。

スマイリーは昨季ブレーブスで29試合(うち23先発)に登板して126回2/3を投げ、11勝4敗、防御率4.48、117奪三振を記録。メジャー8年目にして自身初となる2ケタ勝利をマークしたが、不安定なピッチングが目立って9月に先発ローテーションから外され、ポストシーズンでも先発登板の機会は与えられなかった。カブスに在籍するのは今回が初めてではなく、トミー・ジョン手術からのリハビリ中だった2017年12月にマイナー契約。しかし、カブスでメジャーの試合に登板することはなく、2018年11月にレンジャーズへトレードされた。

今季のカブスの先発ローテーションは、カイル・ヘンドリックス、マーカス・ストローマン、ウェイド・マイリーの3人が中心。ここにアレック・ミルズとキーガン・トンプソンの両右腕、スマイリーとジャスティン・スティールの両左腕が加わることになるが、ロックアウトの影響でスプリング・トレーニングが短縮されていることを考慮し、トミー・ホットビー投手コーチは1試合に複数の先発投手を起用する「ピギーバック」を採用することも検討しているようだ。この場合、たとえば右腕ミルズと左腕スマイリーで合計6イニングを消化するようなやり方が考えられる。

メジャー8年間で規定投球回到達が1度しかなく、フルシーズンを乗り切るスタミナ面に不安を抱えるスマイリーにとって、「ピギーバック」の採用はむしろプラスに作用する可能性もある。先発とリリーフの両方をこなせるスマイリーはカブスの投手運用のカギを握る存在となるかもしれない。

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