昭和のアマ無線機が一堂に 国見・神代に「歴史館」 21日まで プレオープン

アマチュア無線機器の展示作業をする大久保さん=雲仙市国見町神代

 長崎県雲仙市国見町の神代(こうじろ)商店街で明治期に創業した造り酒屋で、現在は空き家になっている本田酒店が「アマチュア無線機器歴史館」として生まれ変わる。20、21両日の午前10時~午後5時にプレオープンする。
 木造2階建て、建築当時の趣を残す。経営者だった本田家の親類で、無線機販売会社ハムセンター長崎(長崎市)を営む大久保晃宏さん(79)が補修を続けながら、イベント会場などとして提供している。
 大久保さんは趣味と仕事のアマチュア無線を生かして、商店街のにぎわいづくりに一役買おうと思い立った。土間に棚を設け、自身のコレクションや顧客から提供された昭和期の無線機約30セット、カタログ、専門誌などを展示。「TRIO」「YAESU」「ICOM」など当時の人気ブランドがそろい、「高根の花だった名機もあり、愛好家もうなるはず」と大久保さん。
 当面は月数回ほど開館し、常設を目指す。「愛好家が集い、神代商店街の古き町並みを楽しみ、雲仙や小浜の温泉まで足を運んでもらえれば」と張り切っている。問い合わせはハムセンター長崎(電090.2583.2213)。


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