不正メール9万件超を送信 宇都宮市、矢板市になりすまし

栃木県庁

 栃木県経営管理部は21日、宇都宮市と矢板市になりすました不正メール計9万1069通が外部に送信されたと発表した。県と県内全25市町が試験的に運用するセキュリティーシステムの一部が、不正利用されたため。

 情報漏えいは確認されておらず、システムの運営事業者が不正メールを発信されないよう対策を講じた。不正メールはウイルスなどに感染する恐れもあり、同部は「リンクや添付ファイルは開かず削除してほしい」と呼び掛けている。

 県内で不正メールが発信されたのは、18日午後6時2~55分ごろ。県の担当者が21日朝、運営事業者のSBテクノロジー(東京都)からの報告メールを確認し、発覚した。秋田県や新潟県などでも同様の不正送信が確認されている。

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