全国高校選抜大会 なぎなた団体・松浦 インターハイに続き5位入賞

【なぎなた団体準々決勝、北条―松浦】松浦の大将土本(左)がスネを決める=兵庫県伊丹市立スポーツセンター体育館

 全国高校選抜大会は21日、各地で7競技が行われ、長崎県勢はなぎなた団体の松浦が4強入りこそ逃したが、準々決勝まで勝ち上がって5位入賞した。
 松浦は市伊丹(兵庫)との1回戦から、植草学園大付(千葉)との3回戦まで3-0で快勝。準々決勝は北条(愛媛)に1-2で惜敗した。
 22日は各地で自転車、ソフトボール女子など4競技を実施する。

 ◎全国トップで戦える力を披露 基礎基本徹底で成長

 なぎなた女子団体の松浦が昨夏のインターハイに続いて5位入賞。優勝した北条(愛媛)に準々決勝で敗れた後、主将の土本は「日本一が目標だから悔しい」と本音を隠さなかったが、チームは今季も全国トップレベルで戦える力を披露した。
 大会前からヤマと見ていた市伊丹(兵庫)との1回戦を、3-0で快勝して勢いづいた。先鋒前田が判定勝ちすると、中堅中原は鮮やかなメンで一本勝ち。大将土本も積極的に攻め続けて判定勝ちを収めた。2、3回戦も誰も負けずに、3年ぶりの入賞を決めた。
 コロナ禍の影響で練習が制限された1月中旬以降、チームは感染対策から実戦練習を中止した。3月上旬まで防具を着けず、打ち込み台に向かってなぎなたを振り続ける日々。自主練習しかできない期間は、板垣監督と練習動画を共有しながら、正確な姿勢やスピードアップに努めてきた。
 結果、実戦こそ不足していたが、基礎基本の徹底は一人一人の技術、精神力を向上させた。板垣監督が「優勝を目指してしっかり取り組んでくれたことが、試合を見て伝わってきた」とたたえる試合内容で、的確できれいな打突は会場の拍手を何度も誘った。
 悔しさと同時に手応えをつかみ、みんなで「次こそ日本一」と目標を再確認できた今大会。土本は「インターハイは優勝する。そのためには、もっと流れを読みながら試合をできるようにならないと」と先を見据えていた。


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