自動車保険を安くするコツは?乗る機会が減ったり、買い換え時は見直し必須

いよいよ新年度。卒業、就職、転勤、引っ越しなどのイベントが多い時期ですね。そして、3月は車を購入する方が1.5〜1.6倍も多いそうです。

車を購入したり乗り換えると、当然、自動車保険の手続きも必要です。その手続きの仕方で保険料が安くなることもあります。また手続きを間違えると損をすることだってあるのです。

今回は、新年度の乗り換え・買い替えのとき、自動車保険を安くするコツを紹介します。

■車に乗る機会が減った場合
■車を手放す場合
■車を買い替える、増車する場合
■子どもが車を使う時の注意


車に乗る機会が減った人の節約術

コロナ禍で、仕事がテレワークになり、通勤で使っていた車が必要なくなった。転職・転勤で都内での勤務になり車に乗る機会がほとんどなくなった。その場合、自動車保険を安くすることができます。

自動車保険の契約で「通勤・通学使用」から「日常・レジャー使用」に変更すると保険料が安くなります。どのくらい安くなるのかというと、条件によって異なりますが、およそ5〜6%ほど安くなる可能性があります※損保ジャパンの場合で計算。

さらに、あまり使わなくなった車をそのままにしておくのは、もったいないと思いませんか。車だって大切な資産です。その資産をそのまま眠らせるなんてムダですね。そこで、カーシェアをすると、有効活用できます。個人間のカーシェアのオーナー登録をしておくと、カーシェア使用料を受け取ることができます。車検、駐車料金などの維持費の補てんにもなります。

ちなみに、カーシェアの使用料は車種によっても料金が変わります。ベンツ、ポルシェなどの高級車のオーナーならば、少しいいお小遣いになる可能性もあります。

車を手放す人の節約術

あまり車に乗らなくなった場合の例を出しましたが、次は、車を手放す場合です。このとき、自動車保険の「中断証明書」を発行してもらうことを忘れないでください。

通常、自動車保険を解約してしまうと、等級がリセットされてしまいます。再契約をすると原則6等級からのスタートになります。安全運転をしていて、せっかく積み上げてきた等級なのに、それがリセットされてしまうのはもったいないですよね。「中断証明書」を発行してもらうと、以前のままの等級を引き継ぐことができるのです。ぜひ忘れずに手続きをしてください。

車を手放して自動車保険がなくなると残念なことがあります。自動車保険に付帯されていた補償もなくなります。弁護士費用特約、車との事故・自転車との事故などのケガの補償、個人賠償責任保険などです。補償を継続したい場合、損保ジャパンでは「UGOKU」という自動車保険の付帯部分を抜き出したような保険もあります。家族で自転車を使っている人などは、こういった保険や自転車保険などを利用するのもいいでしょう。

車を手放したあと、もし駐車場が残った場合、そのままにしておくのはもったいないですよね。有効活用として駐車場のオーナー登録などもあります。

ちなみに、時期的には、3月末までに手放すのがおトクです。自動車税が課税されるのが、4月1日時点の名義の人になります。

車を買い替える、増車する人の節約術

車を買い替える場合には、自動車保険で「車両入替」という手続きをすれば、等級の引き継ぎができます。これは、保険会社が違っても大丈夫です。ただし手続きを忘れて一定期間が過ぎると、引き継ぎができなくなってしまうこともあるので注意してください。

車を1台増やす場合には、自動車保険を安くする方法があります。

たとえば、同居している親の等級を子どもの等級と交換することができます。親が20等級だった場合には、等級を交換することで子どもが20等級になります。親は新規契約になりますが、家族全体の保険料を安くできるのです。

ただし、これは同居の家族というのが、条件になっています。もし子どもが、新生活で別居を考えている場合には、同居のときに等級交換をしておく必要があるので注意してください。

また、親族が11等級以上で自動車保険に加入している場合には、新しく買った車の自動車保険は6等級ではなく、7等級から加入することができます。

子どもが車を使う時の注意

子どもが免許をとって、実家の車に乗るときには注意してください。

運転するのが親(父・母)の場合には、「運転者限定」とか「35歳以上限定」という契約をしている可能性があります。

その場合は、もし子どもが運転して事故を起こしても補償されません。修理費、賠償金は全額自己負担になり、相手との交渉も保険会社ではなく、自分でする必要があります。そんなことになっては大変です。

子どもが運転をするときには、「本人・配偶者限定」を削除して、「35歳以上限定」などを「21歳限定」に変更してください。

いまはガソリン代が高騰しているので、少しでも車にかかるコストを押さえられるように、自動車保険を見直ししてみてくださいね。

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