23日、日本代表のFW南野拓実(リヴァプール)がオンラインでの会見に臨んだ。
オーストラリア戦は勝てばワールドカップ出場が決まる大一番だが、FW大迫勇也の欠場で前線の布陣がどうなるのか不透明な状態にある。
最近左サイドで起用されている南野のポジションも注目されているが、リヴァプールでユーティリティに働いている彼はその点についてあまり気にしていないようだ。
――時差に移動と大変だった。コンディションは?
そうですね。まあ時差の問題もありますしそれを慣らす時間は多分ないと思います。試合に向けて特別にできることも別にないので。
ただそういう難しさって毎回あるので言い訳にならないですね。今回もうまく対応して良い準備をしたいと思います。
――前日の合流。限られた時間での調整になる。
まあそうですね。準備する時間が短いので今日(23日)の練習をすごく大事にして、明日の試合のイメージをみんなでしっかり共有してやることが非常に重要になってくると思います。
明日は何が何でも勝たないといけない試合なので、時間はないですけどやれることを精いっぱいやるだけかなと思ってます。
――南野選手は大迫選手と相性がいいが今回大迫選手はケガで不参加。
そうですね。サコ君はこのチームにとって非常に重要な選手の一人で他にも何人かの選手が抜けています。
でもその中でも僕たちがやらないといけない。自分はどこのポジションで試合に出場するかどうかまだ分からないですけど、出たら自分の役割をしっかりこなせればなと。
サイドだったらそこからどうやって中に…とか。ゴール前でどういうふうに良い形でプレーできるように…とか。そういうイメージをしてますけど、誰が入るかまだ分からないので今日しっかり確認してできればいいなと思います。
――サイドではなくて中央寄りのポジションで起用されるのでは?
どこのポジションでやるかっていうのはあんまり考えてないですね。
自分が出たポジションでどうやってチームに貢献できるかということを常に考えているので。試合にもし出たらしっかりそういう部分を発揮できればいいなと思います。
――オーストラリア戦は総力戦になると思うがポイントは。
こういう決定がかかった試合って経験上非常に固い試合になります。
いつもとは何か違う緊張感だったりとか、今までの最終予選の試合を振り返ってもそう感じます。ただその中でも競り勝ってきたという自信もこのチームにあるので、最後は気持ちの強さというのが一番重要になってくるのかなと。
僕は攻撃の選手なんで決め切る場面もそうだし、体を張った守備などそういう部分が一つの鍵になるんじゃないかなと。
――ワールドカップ出場を決めるゴールへの想いは?
もちろんそれでチームに貢献したいという気持ちは持っています。でも誰がゴールを奪うかっていうことよりもチームの勝利が一番重要だと思っているので。
そのために頼りになる選手がいっぱいいるってことはチームにとって良いことですし自分もそういった部分で貢献したいなと思います。
――初めて主力として戦った最終予選。感想は?
A代表としての初めての最終予選は思っていた以上に難しかったです。ただまだ振り返りたくないというか、明日しっかり勝って本大会出場を決めた上でどういうふうだったかっていうのは考え直したいなと思ってます。
今はとりあえず明日の試合に集中したいなっていう気持ちです。
――ワールドカップに対する想いは?
ワールドカップは選手にとって特別なもの。自分にとっても小さい頃から出場したいと思っていた舞台です。
日本代表でワールドカップに向けてプレーさせてもらっている中でその気持ちも強くなりました。だからこそ明日絶対に勝利してその出場を勝ち取りたいなと思います。
――もうちょっと早い年齢(現在27歳)で出たかった?
そうですね。それはありますね。
まあでも今全くそういうことは…なんだろう。思い返すようなことは全くないというか。今目の前にワールドカップ出場のチャンスがあるっていうことに集中しているので。
そういう思いもありながらですけど、とりあえずこのカタールに行けるように全力を尽くしたいと思います。
――過去の日本代表の重要な試合で印象に残っているのは?
…何かあったかな?
割とオーストラリア相手に日本が出場を決めた試合が多かったなーっていうのは、自分のユース(代表?)の時とかあったなっていうのを今思い出しました。
このゴールっていうのは特にないですけど明日はそういう非常に重要な一戦で、もし決めることができれば日本の、僕が見てきたような歴史に残る一戦になるんじゃないかなと。
このチームでそれを成し遂げられればいいかなって思います。
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――日本代表のワールドカップで思うことは?
ベスト16の壁っていうのを日本代表は今まで苦戦してきているので。もちろん代表の選手としてプレーしている以上その壁を越えたいと思ってますし、それがこのチームでできるチャンスがあるならそれを成し遂げたいと思っています。