マリナーズが救援右腕・ロモを獲得へ 1年200万ドルとの報道

メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、マリナーズはアスレチックスからFAとなっていた39歳のベテラン救援右腕セルジオ・ロモと1年200万ドルで契約合意に至ったようだ。トレードされた場合に25万ドルのボーナスが支払われる条項が盛り込まれているという。マリナーズは救援右腕ケーシー・サドラーが右肩の手術により今季を全休することが決まっており、その穴埋め役としてロモの獲得に動いたとみられる。先発投手から勝ちパターンの継投につなぐまでの橋渡し役を担うことになりそうだ。

現在39歳のロモは、ジャイアンツでの9年間を含む14年間のキャリアを誇り、ジョー・スミス、タイラー・クリッパードに次ぐ現役3位の通算798試合に登板して42勝35敗137セーブ、200ホールド、防御率3.10を記録。ジャイアンツ時代に3度のワールドシリーズ制覇を経験し、クローザーとして自己最多の38セーブを挙げた2013年にはオールスター・ゲームに選ばれている。昨季はアスレチックスで66試合に登板して1勝1敗3セーブ、12ホールドを記録したが、防御率4.67はメジャー14年間で最悪の数字だった。

マリナーズのブルペンは、昨季ブレイクしたポール・シーウォルドとドリュー・ステッケンライダーの両右腕が中心。ここに故障明けのケン・ジャイルズとアンドレス・ムニョスが加わり、昨季途中にレイズから獲得したディエゴ・カスティーヨもいるため、勝ちパターンの継投を担う人材は十分に揃っている。唯一懸念されていたのが、昨季42試合で防御率0.67と好投したサドラーの穴。ロモはその穴を埋める働きを期待される。

移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」のスティーブ・アダムス記者は、ロモがマリナーズのブルペンに加わる効果について「ロモの85~86マイルの速球のあとに、ジャイルズやムニョスが100マイルの速球を投げれば、対戦相手が適応するのは簡単ではないだろう」と記している。

© MLB Advanced Media, LP.