横浜・保土ケ谷区の中3集団暴行死 少年に懲役2年6月以上4年以下の不定期刑

横浜地裁

 横浜市保土ケ谷区の公園で2021年1月、中学3年の男子生徒=当時(15)=を集団暴行して死亡させたとして、傷害致死の罪に問われた少年=起訴時(16)=の裁判員裁判の判決公判で、横浜地裁(吉井隆平裁判長)は23日、懲役2年6月以上4年以下の不定期刑(求刑5年以上8年以下)を言い渡した。

 判決などによると、少年は21年1月4日夜、同区の公園で、別の少年ら5人と共謀し、1対1でけんかする「タイマンリレー」と称して、男子生徒の顔や頭部などを多数回にわたり殴る蹴るなどの暴行を加え、死亡させた。

 弁護側は家庭裁判所への移送を求めたが、地裁は「刑事処分が相当」とした。

 この事件では、計7人の少年が同罪などで起訴され、横浜地裁は21年9月、うち3人に対し、家裁に移送する決定をした。残りの4人のうち、1人が今回の少年。別の3人は今後裁判が始まる。

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