新型バリアフリー車両「6000形」を導入 長崎電気軌道

出発する新型バリアフリー車両「6000形」=長崎市大橋町、長崎電気軌道浦上車庫前

 長崎市内で路面電車を運行する長崎電気軌道の新型バリアフリー車両「6000形」が24日、営業運行を開始した。新車両導入は2019年3月以来3年ぶり。同社のバリアフリー車両は、車体が三つに分かれた3連接車の3000形と5000形の計6両あるが、7両目の今回は単車型低床式のコンパクトな車体が特徴。
 長さは5000形より4.1メートル短い12.2メートル、重量は4トン軽い18トン。乗車定員は62人。長椅子型のロングシートを配置。車いすスペースは、5000形より1カ所増の2カ所に設けた。外観は、同社車両でなじみの緑色をベースにしたスプリンググリーン(若葉色)。製造費は約1億9500万円。このうち約5割を国と同市の補助で賄った。
 同市大橋町の浦上車庫で出発式があり、関係者約30人が出席。中島典明社長は「単車型にすることなどで製造コストを約2割抑えることができた。バリアフリー化を進める上で今後のモデルになる」と述べた。同社によると、今後も6000形の導入を計画的に進める方針。


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