「レトロン号」改装完了 松浦鉄道、装い新たに再スタート

装いを新たに再スタートを切ったレトロン号=佐世保市三浦町、MR佐世保駅

 長崎県の松浦鉄道(MR)は11日、MR501号(レトロン号)の改装完了を記念して、関係者らを対象にお披露目運行をした。同列車は今後もレンタルなどのイベントを中心に、定期運用車両としても運行される。
 レトロン号は日蘭交流400周年記念事業の一環で導入し、2000年に運行を開始。同社唯一のトイレを装備した車両で、外部デザインや内装など、レトロ調でまとめている。
 運行開始から22年が経過し老朽化が目立ってきたことから県の補助金を活用し、改装した。ウィズコロナも見据え、座席シートを全て張り替えトイレを新装。車体外部も塗装をやり直すなど、装いを新たに再スタートを切った。
 この日は、沿線の自治体職員など約30人が参加。佐世保駅と佐々駅の往復、約1時間半の列車の旅を楽しんだ。同社の藤井隆取締役会長は「地元の生活列車としてはもとより、これを機に多くの観光客にも利用してもらいたい」と話した。

座席シートが張り替えられた車内

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