【高校野球・神奈川】春季県大会予選が開幕 4地区で熱戦 大師、1年ぶり公式戦白星 菅の左腕は無失点救援 

【菅―翠陵】6回途中から無失点と好投した菅の河村=大師高

 高校野球の春季神奈川県大会地区予選は26日開幕し、県内全4地区で73試合を行った。大師は橘学苑に12─1で五回コールド勝ちし、菅は9─2で翠陵を破った。

 川和の三枝木優太(3年)が港北戦でサイクル安打を記録。出場辞退の申し出があった相洋、戸塚、厚木西、霧が丘の対戦校が不戦勝となった。

 27日も4地区で熱戦が繰り広げられる。(学年は新学年)

◆大師12―1橘学苑(五回コールド)
 打線が活発だった大師は、昨春の地区予選以来、1年ぶりの公式戦白星を飾った。

 初回無死満塁から庄司の右越えにランニング本塁打で主導権を握った。昨夏も神奈川大会2回戦の鎌倉学園戦で満塁機に先制打を放っており、「(先輩の)投手を楽にしたかった。チャンスは燃えるので」と胸を張る。

 冬場は木製バットで振り込んできた。勝負強い新2年生は「金属に戻したら打球が速くなった。長打よりも単打でチームに貢献したい」と意気盛んだった。(大師高)

◆菅9―2翠陵
 六回途中から救援した菅の左腕河村が無失点と好投した。許したヒットも内野安打の1本だけ。「焦らず冷静に投げられた」と振り返った。

 昨秋からエースナンバーを背負う。冬場に得意球のスライダーを磨いた成果が実り、三振も六つ奪った。それでも「もっとストライク先行で投げないと。持ち味の打たせて取る投球で打撃にいい流れを持っていきたい」と次戦を見据えた。(大師高)

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