〈第97回高田城址公園観桜会〉春の嵐の中開幕 強風被害で午後から中止に

 第97回高田城址公園観桜会が26日、上越市の同公園で始まった。4月10日まで。強風による〝春の嵐〟の下での開幕となり、安全確保のため途中で中止する事態となった。

公園内も激しい南風。風に耐えながら歩く来場者たち(26日午前11時20分)

 近年に桜が3月中から開花する事例が多かったことから、今年は3月の最終週末から始まる会期とした。桜が開花前で、荒天などの影響もあり、初日の人出はまばら。3年ぶりに公園内の飲食が解禁となったが、午前から強風のため屋台は風対策に追われていた。

観桜会名物のぼんぼりの破損被害も(26日午前11時24分)

 早い会期を喜ぶ声も聞かれた。この春に高校を卒業したという女性客は「4月に上越を離れるので、きょうが最後のチャンスで良かった。(飲食ができるのは)お祭り感があってうれしい」と話していた。

 公園内の各所でぼんぼりが破損するなどの被害が発生し、主催者は午後3時時点で中止を決定。来場を控えるよう呼び掛けた。26日に予定していた花火打ち上げは27日午後6時30分からに延期。打ち上げのため、高田郵便局前から極楽橋までの間で午後6時から同7時まで交通規制が行われる。

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