高校野球の春季神奈川県大会地区予選は27日、県内4地区で行われ、湘南・西湘地区Iブロックの鎌倉学園は9―1の七回コールドで藤沢清流を下した。湘南・西湘地区Jブロックの鶴嶺は8―3で茅ケ崎を下した。
◆鎌倉学園9―1藤沢清流(七回コールド)
鎌倉学園のエース右腕松本が5回を投げて3安打1失点。「初戦の硬さはあったが、走者を出しても気持ちに余裕を持って投げられた」と汗を拭った。
初回は連続四球でピンチを背負うも無得点で切り抜けると、二回以降は力みのないフォームに修正した。直球は最速144キロをマーク。松本は「冬のトレーニングの成果で球速は上がった。球数が多くなってもチームを勝たせられる投手を目指していく」と意気込んだ。
昨秋の県大会ベスト16だった藤沢清流の主将田嶋は「私学相手に力不足を大きく感じた。自分たちに流れを持ってこられるチャンスを逃してしまった」と悔しさをにじませた。
相手右腕のストレートを打ちあぐね、好機であと一本が出なかった。「普段なかなか見ることがないスピード。甘い球が少ないし、逃すと厳しくなる。相手のミスにつけ込めるように取り組んでいきたい」と雪辱を期した。
◆鶴嶺8―3茅ケ崎
18安打を放った鶴嶺が中盤に突き放し、2連勝で県大会出場を決めた。2本の適時三塁打を放った3番伊藤は「オフに逆方向にも強く打つ練習をやってきた成果」と胸を張る。
昨秋の県大会は慶応にコールド負け。伊藤は、次なるステージへ「初回を無失点に抑えて守りからリズムをつくること。積極的な攻撃を仕掛けられるように練習していきたい」と躍進を期した。