ツインズが右腕・アーチャーを獲得 先発5番手候補として期待

日本時間3月29日、ツインズはレイズからFAとなっていた先発右腕クリス・アーチャーを獲得したことを発表した。契約条件は1年350万ドル+相互オプション1年で、今季の年俸が275万ドル、来季は1000万ドルの相互オプション(またはバイアウト75万ドル)。また、先発登板数や3イニング以上を投げた登板数に応じた出来高が設けられており、アーチャーは今季最大950万ドルを得ることができるという。よって、ツインズはアーチャーを先発5番手候補、もしくはオープナーの次を担うロングリリーフ要員として考えているとみられる。

現在33歳のアーチャーは、2014~17年の4シーズンで2ケタ勝利とシーズン200奪三振を各3度マークするなど、レイズのエースとして活躍。2015年と2017年にオールスター・ゲーム選出を果たし、2015年はサイ・ヤング賞投票で5位にランクインした。ところが、タイラー・グラスノウ、オースティン・メドウズ、シェーン・バズとのトレードでパイレーツへ移籍したあとは思うような活躍ができず、2020年は胸郭出口症候群の手術を受けて全休。レイズに復帰した昨季も故障に悩まされ、わずか6試合の登板に終わった(1勝1敗、防御率4.66)。

ツインズはソニー・グレイ、ディラン・バンディ、ジョー・ライアン、ベイリー・オバーに次ぐ先発5番手が空席となっており、アーチャーがその役割を担うとみられる。ジョシュ・ワインダー、ジョーダン・バラゾビック、ドリュー・ストロットマン、コール・サンズ、シメオン・ウッズ・リチャードソンといった若手有望株も控えているが、ひとまずアーチャーを先発5番手に据えてシーズンをスタートすることになりそうだ。

アーチャーのほかにも、カルロス・コレア、グレイ、ジョー・スミス、ゲーリー・サンチェス、ジオ・ウルシェラを獲得するなど、ロックアウト終了後に積極的な動きを見せたツインズ。地区2連覇を達成した2020年から一転、昨季は地区最下位に沈んだが、ポストシーズン出場枠が拡大されたこともあり、最下位からのポストシーズン返り咲きを目指している。

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