ツマアカスズメバチとは

ツマアカスズメバチ

 中国などが原産で、体長2.5センチほど。2003年に韓国・釜山への侵入が確認され、対馬では12年に初めて見つかった。現在、対馬は国内で唯一「定着」が確認されている。元々は熱帯地域に生息しながら低温にも対応し、繁殖力が強く、高い木に巣を作るため駆除が難しい。対馬在来のニホンミツバチを襲って食べることなどから、島内で盛んな養蜂や生態系への影響が懸念されている。15年に国が特定外来生物に指定した。

ツマアカスズメバチの女王蜂駆除トラップ

 2リットルのペットボトルに乳酸菌飲料とドライイーストを入れ、側面に女王蜂が入るための切り込み(縦横12ミリ)を入れる。匂いに誘われた女王蜂は入ると外に出られず、中で溺死する仕組み。巣作りに向け、女王蜂が活発に動く3月ごろから5月ごろにかけ、木の枝にぶら下げるなどして設置する。大量の働き蜂や次世代の女王蜂を産むため、女王蜂の捕獲・駆除が、ツマアカスズメバチ防除の有効策となる。

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