花博開催の横浜・米軍上瀬谷跡地、現状回復の後押し要請 立憲民主・真山氏

真山勇一氏

 立憲民主党の真山勇一氏(参院神奈川選挙区)は29日の参院国土交通委員会で、2027年に国際園芸博覧会(花博)が開催される上瀬谷通信施設跡地(横浜市瀬谷、旭区)の国有地部分で国の基準値を超える特定有害物質が検出された問題を巡り、市の原状回復を後押しするよう政府に訴えた。

 防衛省によると、跡地の国有地部分66カ所で基準値を超える鉛などの特定有害物質が検出された。基準値を超えた区画は、人が立ち入らないよう防護柵を設ける安全対策を講じているという。

 質疑で、真山氏は土壌汚染への懸念を表明し、原状回復の必要性を強調。同省担当者は土壌汚染対策法では市が責任を有しているとし、「市の方針に従い、国としても原状回復作業を適切に進めていく」などと答弁した。真山氏は「来る人や地元の人の安全を第一に考えて原状回復してほしい。国の方から市に働き掛けてもらい、積極的に進めてもらいたい」と求めた。

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