どんな悪路でも頼れる輸入車本格クロカン3選! 頼もしい四駆性能を備えた「ディフェンダー」「ラングラー」「Gクラス」を紹介

見た目だけのオシャレSUVとは一線を隠す無骨なフォルムが特徴的な“四駆”を備えたクロスカントリーモデル。ここでは、本格悪路走行も安心な輸入車本格クロカンモデルを3台紹介する。

ランドローバー 新型ディフェンダー90

ランドローバー 新型ディフェンダー

1台目に紹介するのは、70年ぶりの大刷新が行われ日本では2020年より展開されているランドローバー 新型ディフェンダー。

新型ディフェンダーは2つのボディタイプを用意。ロング版「ディフェンダー 110(ワンテン)」のボディサイズは全長5018mm(スペアタイヤ込)×全幅2008mm×全高1967mm、ホイールベース3022mm[欧州値]という堂々としたもの。5人乗りに加え3列・7人乗り仕様も設定され、ファミリーユーザーにも最適な1台だ。

ショート版の「ディフェンダー 90(ナインティ)」のボディサイズは全長4583mm(スペアタイヤ込)×全幅2008mm×全高1974mm、ホイールベース2587mm[欧州値]とグッと短縮。共に最新の軽量アルミニウム製モノコック構造のアーキテクチャー「D7x」を採用している。

日本仕様の新型ディフェンダーは2リッター直4ガソリンターボ“INGENIUM”エンジンを搭載。最高出力221kW/300ps・最大トルク400Nmを発生させ、8段AT、伝統のフルタイム4駆(AWD)と組み合わせている。最新の先進運転支援システム(ADAS)ももちろん完備している。

最大渡河水深は900mm。3Dサラウンドカメラとウェイドセンシングで水深を測るのは最新モデルならでは。車両統括制御“テレイン・レスポンス2”は渡河走行を含む6種のモードで最適な走りを実現させている。

インテリアは、往年のオリジナルディフェンダーをモチーフにしながらも、外観同様のモダンなテイストでまとめられたクリーンなデザイン。最新インフォテインメント・システム「Pivi Pro」をジャガー・ランドローバーで初採用し、ネット接続や音声操作にも対応している。

ジープ ラングラー

続いて紹介するのは、ジープ ラングラー。

現行型は、2018年10月にフルモデルチェンジを受けたモデル。外観は伝統的な従来型を踏襲しているが、シャシーは一新されている。サスペンションは前後ともに悪路走行に適する5リンクコイルの車軸式だが、各種の設定を見直した。

ボディは3ドアと5ドアのアンリミテッドを用意する。

全長は3ドアが4320mm、アンリミテッドは4870mmだ。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は、3ドアが2460mm、アンリミテッドは3010mmとなる。全幅は1895mmで等しい。先代アンリミテッドから、新型は全長が165mm伸びた。全幅もわずか15mmだが広がっている。

エンジンは3ドアのラングラーと5ドアのアンリミテッドサハラは、V型6気筒3.6リッターを搭載する。アンリミテッドスポーツは新型の直列4気筒2リッターターボ。両方のエンジンには8速ATが組み合わされている。

4WDシステムは、従来のパートタイム式からフルタイム式に進化。センターデフが装着され、カーブを曲がる時などに前後輪の回転数を調節でき、舗装路も4WDの状態で走れるようになった。従来型と同じく副変速機も備わり、悪路で駆動力を高めることが可能だ。

メルセデス・ベンツ Gクラス

最後に紹介するのは、メルセデス・ベンツが誇る最強クロカン「Gクラス」。クルマに詳しくない方でも、この大迫力ボディを1度は目にしたことがある方や、“ゲレンデ”の愛称を聞いたことがあるのではないだろうか。

Gクラスは、1979年に登場して以降、基本コンポーネントやオフロードが本拠地と言うコンセプトを一切変えることなく進化・熟成を遂げてきた。その後、現行型は登場40年目を迎えた2018年に初のフルモデルチェンジを実施。

全長4873mm×全幅1931mm×全高1966mmのスクエアなフォルム、丸型ヘッドライト、張り出したフェンダーなど、その特徴的な武骨なフォルムはフルモデルチェンジを受けても健在。しかし実はボディサイズは先代から全長+148mm、全幅+71mm、全高-4mm拡大している。

その結果、前席レッグルームで従来型比+38mm、後席レッグルームで従来型比+150mmと、室内空間や居住性も大幅に向上している。

本格的なオフロードまで許容する頼もしい走りと無骨なスタイル、そこに組み合わされる上質なインテリアが多くの人を魅了しており、多くの著名人が所有していることでも有名な1台だ。

ここまで、本格悪路走行も安心な輸入車本格クロカンモデルを3台紹介してきた。見た目だけのオシャレSUVにはない、どこまでも頼れるその存在感に是非一度触れてみてもらいたい。

[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]

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