【高校野球】横浜高前監督・平田氏が兵庫の古豪・村野工高顧問へ 2019年の解任以来の現場復帰

平田 徹氏

 高校野球の名門、横浜高校の平田徹前監督(38)が4月から兵庫県の古豪・村野工業高校(神戸市)の野球部顧問に就任することが31日、分かった。監督を解任された2019年以来の現場復帰となる。

 横浜高校出身の平田氏は同校野球部部長を経て、15年に長年チームを率いた渡辺元智氏から引き継いで監督に就任。16年から夏の甲子園に3年連続出場したが、19年9月に部員への不適切な指導を理由に解任された。その後は県内外で少年野球の指導などに携わっていた。

 村野工業高校は甲子園に春夏計3度出場した私学。1992年にはプロ野球・阪神にドラフト1位入団の左腕投手を輩出したが、同年の選抜大会を最後に甲子園から遠ざかり、近年は低迷している。

 実績を買われ、古豪復活を託された平田氏は神奈川新聞社の取材に「横浜高校では甲子園で結果を出せない焦りから選手に対し、感情的になってしまったことを反省している」とした上で、「村野工業の野球部を強化したいという理事長の思いに応え、機会を頂いた恩返しがしたい」などと述べた。

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