「ありがとう、忘れないよ」下峰児童館 半世紀の歴史に幕 雲仙・千々石

感謝のあいさつをする子どもたち=雲仙市千々石町、下峰児童館(同市提供)

 長崎県雲仙市千々石町で幼児保育を担ってきた市立下峰児童館が幼児の減少に伴い、本年度末で閉館した。3月25日に同館で式典があり、半世紀の歴史に幕を下ろした。
 同館は1971年に旧南高千々石町の施設として設置。93年に建て替え。旧町合併後の2006年からは市社会福祉協議会が指定管理者を務めてきた。
 通年で幼児を保育する「集団指導」を続けてきたが本年度は3人だった。市は施設を別の児童福祉関連事業に活用する方針。
 式典には幼児3人と保護者、市や社協、地元自治会関係者らが出席。金澤秀三郎市長が子どもたちに向け「地域の人たちは、皆さんが元気で成長するのを楽しみにしている。4月からは小学校や(別の)保育園に通って、新しい友だちをつくって」とあいさつ。
 子どもたちは声をそろえて元気よく「ありがとう、下峰児童館。忘れないよ」と感謝の言葉を述べた。

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