横浜市立小の卒業アルバムで代筆 本人の意図せぬ内容掲載 市教委が学校側に指導

横浜市教育委員会

 横浜市旭区の市立小学校で製作された卒業アルバムの文集に、当時不登校だった児童の回答を本人の意図しない内容で掲載したとして、市教育委員会が学校側に指導していたことが、1日までにわかった。学校側は本人と保護者に謝罪し、対応を検討している。

 市教委によると、問題になったのは、文集の編集を担当する児童が作成した「クラスのページ」の一部。担当児童が「転生したら何になりたい」などのお題でクラス分の回答を取りまとめ、代筆していた。

 当該児童は1月から学校を休んでいたため回答をしていなかったが、クラスメートとの雑談の中で話した内容や言った覚えのない内容が掲載されたという。担当教諭が本人の回答かどうかを確認していなかった。卒業アルバムの配布後に、当該児童の保護者が学校や市教委に連絡して発覚した。

 市教委は学校に対し、他に同様の回答がないか調査し、再発防止するよう求めた。ページの差し替えやシールを貼るなどの修正を検討している。

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