メッツ・デグロム 最大4週間のシャットダウンで開幕投手回避へ

日本時間4月2日、メッツはエース右腕のジェイコブ・デグロムがMRI検査を受けた結果、肩甲骨にストレス反応があり、その部分に炎症が起きていることが判明したことを明らかにした。ただちに最大4週間のシャットダウン(投球停止)が決定され、シャットダウン期間の終了後に再び検査を行う予定だという。新加入のマックス・シャーザーとの「最強先発1~2番手コンビ」が大きな注目を集めていたデグロムだが、開幕投手を回避することが確定。昨季に続いて長期離脱となる可能性も出てきた。

キャッチボール中に右肩の張りを訴え、日本時間4月2日のオープン戦の登板を回避したデグロムだが、MRI検査によって肩甲骨付近の炎症が明らかになり、開幕投手を回避することが正式に決定した。メッツは「最大4週間のシャットダウン」と発表しているが、4週間のシャットダウン後に再検査を行い、その後の治療計画を決めるのであれば、少なくとも1カ月以上の戦線離脱は確実。2014年6月にマイケル・ワカ(当時カージナルス)が右肩のストレス反応で離脱したときは戦列復帰まで3カ月弱を要した。最悪の場合、デグロムは前半戦を棒に振ることになるかもしれない。

昨季のデグロムは15試合に先発して92イニングを投げ、7勝2敗、防御率1.08、146奪三振を記録。オールスター・ブレイク明けに右前腕の張りで故障者リスト入りし、そのままシーズンを終えた。今年のオープン戦は2度の先発登板で合計5イニングを投げ、1勝0敗、防御率1.80、10奪三振と好投していたが、シーズン開幕を目前にして無念の離脱。シャーザーとの最強コンビ形成は当分のあいだ、お預けとなる。

メッツのバック・ショウォルター監督は開幕投手の代役を検討し始めていたことを明らかにしており、シャーザーがデグロムに代わって開幕投手を務めることが有力。シャーザー、クリス・バシット、カルロス・カラスコ、タイワン・ウォーカーに次ぐ先発5番手にはタイラー・メギルやデービッド・ピーターソンが起用されることになるだろう。

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