ガーディアンズがクラセと5年契約 ラミレスとも契約延長交渉中か

メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、ガーディアンズは24歳の若き守護神エマニュエル・クラセと5年2000万ドルの契約を結ぶことで合意に達したようだ。この5年契約には2年分の球団オプションが付属しており、ガーディアンズは最大2028年までクラセを保有することが可能になる。また、チーム最大のスター選手、ホセ・ラミレスとも契約延長交渉を行っているようだが、こちらはあまり進展していないという。ガーディアンズからのオファーに対し、ラミレス側が対案を提示したが、交渉は難航しているとみられる。

クラセは2019年にレンジャーズでメジャーデビューし、同年12月にコリー・クルーバーとのトレードでガーディアンズ(当時インディアンス)に加入。薬物規定違反による出場停止処分で2020年シーズンを全休したが、昨季は71試合に登板して4勝5敗24セーブ、6ホールド、防御率1.29という見事な活躍を見せた。「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者によると、今回の5年2000万ドルの契約にはサインボーナス200万ドルが含まれており、2027年と2028年の球団オプションはいずれも1000万ドル(またはバイアウト200万ドル)。ただし、出来高の条件をクリアすることで2027年と2028年はそれぞれ最大1300万ドルを得られるという。クラセは2026年シーズン終了後にFAとなる予定のため、ガーディアンズは2年分のオプションを行使することでFAを2年先延ばしにできる。

一方、現在29歳のラミレスは昨季152試合に出場して打率.266、36本塁打、103打点、27盗塁、OPS.893をマークし、MVP投票6位にランクイン。2017年と2018年に同3位、2020年には同2位にランクインしたことがあり、球界を代表する三塁手として活躍を続けている。今季限りで6年3600万ドルの契約が終了するが、来季は1400万ドルの球団オプションとなっており、ガーディアンズは少なくとも来季まで保有可能。ラミレスがFAになる前に契約延長を実現したいところだが、球団史上最大の契約がエドウィン・エンカーナシオンに与えた3年6000万ドルと資金力に乏しいガーディアンズでは、ラミレス側を満足させるような長期契約のオファーを提示するのは難しいかもしれない。

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