「ドライブ・マイ・カー」 濱口監督ら凱旋会見

アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞した「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介監督と主演の西島秀俊さんが日本記者クラブで凱旋会見を開きました。

会見場に姿を見せた濱口監督の手にはオスカー像がありました。

「ドライブ・マイ・カー」が世界で認めらた理由を問われると。

濱口竜介監督「公開されている国に行くたびに一体どうして受け入れらていると思いますかと言われて、分かるわけがないと。だってその国の人じゃないんだから分からないというのがすごく正直な(思い)」

主演の西島秀俊さん「僕も俳優なので正直分かりません。今生きている誰もがどこか傷ついていたり、何か喪失感を抱えて生きているのかなと希望の道筋というか光みたいなものがこの映画に描かれていて、共感を呼んだのかなと思っています」

映画ドライブマイカーは村上春樹さんの短編小説が原作で、広島などを舞台にして撮影されました。

濱口竜介監督「(広島で)自分たちの街で生まれた映画というふうにこの映画を愛してくれるのは本当にありがたく思う。原爆を落とされて平和を理念に再設計された街の美しさがあるわけですが、そういうものが無理に写そうとしなくても写り込んでくるというか本当にロケーションに助けられて、役者もそこから力をもらって演技をしていたという感覚はすごく持っています」

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