2015年HRダービー王者のトッド・フレイジャーらが現役引退を表明

日本時間4月6日、レッズやホワイトソックスで活躍した36歳のベテラン三塁手トッド・フレイジャーが現役引退を表明した。フレイジャーはレッズ時代の2015年にレッズの本拠地グレートアメリカン・ボールパークで行われたホームラン・ダービーで優勝。前年と翌年にも準優勝し、3年連続で決勝に進出した実力者だった。さらに、パイレーツの正遊撃手として活躍した35歳のジョーディ・マーサー、ロイヤルズ時代の2015年に控え捕手としてワールドシリーズ制覇を経験した38歳のドリュー・ビュテラの2人も現役引退を表明している。

フレイジャーは2011年にレッズでメジャーデビューし、2014年に29本塁打、80打点、2015年に35本塁打、89打点をマークして2年連続でオールスター・ゲームに選出。ホワイトソックスへ移籍した2016年には自己最多の40本塁打、98打点をマークした。その後もメッツ時代の2019年まで2ケタ本塁打を継続したが、30代半ばを迎えてパワーに陰りが見え始め、出場機会も減少。昨季はパイレーツで13試合に出場しただけだった。東京五輪アメリカ代表として銀メダルを獲得。メジャー11年間で通算1244試合に出場し、1059安打、打率.241、218本塁打、640打点、73盗塁、OPS.763を記録した。

マーサーは2012年にパイレーツでメジャーデビューし、2018年まで正遊撃手として活躍。2014年、2016年、2017年と3度の2ケタ本塁打を記録した。パイレーツ退団後は故障が増え、100試合以上に出場したシーズンはパイレーツ最終年の2018年が最後。昨季はナショナルズで46試合の出場にとどまり、メジャー10年間の通算成績は950試合で763安打、打率.256、66本塁打、308打点、13盗塁、OPS.701となっている。

ビュテラはメジャー12年間で5球団に在籍し、2番手または3番手の捕手として渋い働きを見せた。選手としてのピークは2015~18年のロイヤルズ時代で、2015年にワールドシリーズ制覇を経験。2016年は打率.285、OPS.808の自己ベストをマークし、2017年はキャリアで2番目に多い75試合に出場した。553試合で262安打、打率.196、19本塁打、123打点、OPS.542という通算成績以上に存在感のある選手だった。

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